怒り心頭のダニエル・リカルド、フェルスタッペンの走りを”アマチュア”と非難
レッドブルのダニエル・リカルドは、同士討ちの原因をつくったチームメイトのマックス・フェルスタッペンの走りを”素人”と評し、徹底的に非難した。
30日日曜に行われたF1第11戦ハンガリーGP決勝レースのオープニングラップ、2コーナーでターンインしようとしていたリカルドに、イン側のフェルスタッペンが衝突した。このクラッシュによって、リカルドのマシンの左側サイドポンツーンは大きく破壊され、大量の水とオイルがコース上に流れ出た。走行を続けることは叶わず、FP1とFP2で最速を記録していたリカルドは、1周も走り終えることなくレースを終えた。
レーススチュワードは、この事故の原因を引き起こしたとしてフェルスタッペンに10秒ペナルティーを科した。過去3年に渡って表彰台を獲得してきたリカルドがDNFに終わった一方、フェルスタッペンは5位でチェッカーフラッグを受けた。
普段は笑顔を絶やさないリカルドだがこの日ばかりは怒り心頭、言葉を選びながらも「あまり言うことはないよ。…控えめに言っても素人のやることだ。本当に苛つくよ」と語り、19歳の同僚の走りを非難した。
「彼がオーバーテイクするような余地はなかったんだ。僕が彼の前にいるのが気に入らないんだよ。ミスってものはレース全体を通して挽回するものなんだ。あんなの追い抜きですらないよ。そんなの出来る余地はなかったんだから」
「言い訳の余地はないよ。彼は1コーナーでアウト側から仕掛けたけどそれは上手くいかずラインを失ったんだ。そして僕が追い抜いていくのを見たんだ。そしてこう思ったのさ”なんとかしなくちゃ”ってね。その結果がクラッシュ、ってわけさ」
リカルドは、今夜のブリーフィングで今回の一件をチーム全体で話し合うとともに、個人的にもフェルスタッペンと二人っきりで話をするつもりだと語った。
フェルスタッペンは、ブレーキングが遅れたことでダウンフォースを大幅に失いフロントタイヤがロックしてしまったと釈明。一緒に笑い合う良い関係のリカルド相手にわざとこのような走りはしない、とコメントするとともに、チームとリカルドに謝罪してる。
リカルドがハンガリーGPでチェッカーフラッグを受けられずにレースを終えたのは今回が初めてだった。2014年には優勝を掴み、過去2年は表彰台に上がっている。