バーレーン・インターナショナル・サーキットでレッドブル「RB19」をドライブするマックス・フェルスタッペン、2023年2月23日F1プレシーズンテスト
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2023年F1プレシーズンテスト《初日》結果:フェルスタッペン、最多最速ぶっちぎり!角田裕毅は新車に手応え

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8時間半の長丁場となった注目の2023年F1プレシーズンテスト初日。タイムシートのトップに立ったのは現役F1ワールドチャンピオン、マックス・フェルスタッペンだった。

1日を通して唯一、単独で作業プログラムを担当し、157周の大量マイレージを重ねて1分32秒837を記録。昨年のバーレーンGPポールタイムに対して早くも2.279秒差に迫った。

レッドブル「RB19」を駆るマックス・フェルスタッペン、2023年2月23日F1プレシーズンテストCourtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブル「RB19」を駆るマックス・フェルスタッペン、2023年2月23日F1プレシーズンテスト

例えば燃料搭載量が30kg違えば1秒差に繋がる。何かを予想するには早すぎるが、速いタイムを追い求めるのではなく、淡々とプログラムをこなした結果、たまたま最速だったように見えるところが恐ろしい。

テストは1時間のランチブレイクを挟んで2月23日(木)の現地10時~14時15分(日本時間16時~20時15分)、そして15時15分~19時30分(日本時間21時15分~15時30分)の2回に分けてセッションが行われた。

2番手はフェルナンド・アロンソ。フェリペ・ドルゴビッチから作業を引き継いだ午後の序盤にフロアの損傷でガレージに閉じ込められる場面もあったが、半日で60周を走り込み、フェルスタッペンに0.029秒差と迫る印象的なタイムを残した。

アストンマーチン「AMR23」は午前のセッション開始早々、ECU関連のセンサートラブルに見舞われチームは貴重な走行時間を失ったものの、クルマの挙動は安定しており、期待を抱かせる。

フェルナンド・アロンソがドライブするアストンマーチン「AMR23」、2023年2月23日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたF1プレシーズンテスト初日Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

フェルナンド・アロンソがドライブするアストンマーチン「AMR23」、2023年2月23日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたF1プレシーズンテスト初日

フェラーリ勢は3・4番手に並んだ。共に充実のマイレージを稼ぎ、午前を担当したカルロス・サインツは3番手をマーク。午後に向けてリアエンドに大幅変更を施すと、シャルル・ルクレールが4番手に続いた。

メルセデスは午後を担当したルイス・ハミルトンが6番手、ジョージ・ラッセルが9番手と、タイムシート上では目立った位置にいないものの、チームとしてトータル152周を走破。トト・ウォルフ代表も「バランスが取れているようだ。ストレートエンドの大きなバンプを除けばバウンシングもなく良い感じだ」と手応えを得た様子を見せた。

メルセデス「W14」を駆るジョージ・ラッセル、2023年2月23日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたF1プレシーズンテスト初日Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

メルセデス「W14」を駆るジョージ・ラッセル、2023年2月23日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたF1プレシーズンテスト初日

アルファタウリはフランツ・トスト代表曰く、この日の「主なターゲット」をマシン開発のための空力データの収集に定め、角田裕毅が46周を走り込み15番手、ニック・デ・フリースが85周を重ねて13番手を記録した。

新車について角田裕毅は「前向き」だと述べ、前期型と比べて「大幅に改善された」部分があると説明した。ただその一方で、依然として低速コーナーで苦戦している事をうかがわせた。

アルファタウリ「AT04」を駆る角田裕毅、2023年2月23日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたF1プレシーズンテスト初日Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

アルファタウリ「AT04」を駆る角田裕毅、2023年2月23日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたF1プレシーズンテスト初日

ホイール・フェアリングの補修のためにランド・ノリスはガレージに閉じ込められ、アストンマーチンと並びマクラーレンも初日に走行時間を失った。ただラップタイムとしてはトップライムからコンマ6秒遅れの5番手と上位につけた。新人オスカー・ピアストリは18番手で初日を終えた。

多くがC3コンパウンドで1ラップペースを刻んだ一方、アルピーヌ勢はC2タイヤで計測ラップを走り、ピエール・ガスリーが15番手、エステバン・オコンが17番手に続いた。

ウィリアムズは午前を担当したアレックス・アルボンが唯一、C4タイヤを履いて7番手と上位に食い込み、午後を担当したルーキーのローガン・サージェントは10番手につけた。チームとしても149周を稼ぎ、充実の初日とした。

アルファロメオ勢は周冠宇が8番手、チームメイトのバルテリ・ボッタスが12番手。4年ぶりのF1復帰を果たしたニコ・ヒュルケンベルグは11番手、ハースの僚友ケビン・マグヌッセンは19番手という結果だった。

Pos Driver Team Laps Time Gap Tyre
1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 157 1:32.837 0.000 C3
2 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 60 1:32.866 0.029 C3
3 カルロス・サインツ フェラーリ 72 1:33.253 0.416 C3
4 シャルル・ルクレール フェラーリ 64 1:33.267 0.430 C3
5 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 40 1:33.462 0.625 C3
6 ルイス・ハミルトン メルセデス 83 1:33.508 0.671 C3
7 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 74 1:33.671 0.834 C4
8 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 67 1:33.723 0.886 C3
9 ジョージ・ラッセル メルセデス 69 1:34.174 1.337 C3
10 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 75 1:34.324 1.487 C3
11 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 51 1:34.424 1.587 C3
12 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 71 1:34.558 1.721 C3
13 ニック・デ・フリース アルファタウリ・ホンダRBPT 85 1:34.559 1.722 Prt
14 フェリペ・ドルゴビッチ アストンマーチン・メルセデス 40 1:34.564 1.727 C3
15 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダRBPT 46 1:34.671 1.834 C3
16 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 60 1:34.822 1.985 C2
17 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 53 1:34.871 2.034 C2
18 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 52 1:34.888 2.051 C3
19 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 57 1:35.087 2.250 C3

テスト2日目の24日(金)も午前と午後の2回に分けてセッションが行われる。テストの模様はDAZNフジテレビNEXTが完全ライブ配信・生中継する。