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F1レギュレーション解説「電子制御編」
F1レギュレーションの中から、電子制御に関連する主だったルールを厳選しその要点を以下にまとめる。
電子制御に関連する主なルール
- パワーユニット、ギヤボックス、クラッチおよびディファレンシャルは、関連するすべてのアクチュエータ及び標準ECUによって制御すること
- ECUは決勝レーススタート後及びピットストップ後に「ロックアウト」期間となる。これはこの間にパワーユニットおよびクラッチ関連機能の多くが凍結あるいは操作不能になることを意味する。
- すべてのチームはFIA指定のサプライヤー(マクラーレン)がFIAによって定められた仕様で製造した標準ECUを使用すること
- すべてのソフトウェアはFIAに認可・登録されなければならない
- FIAは認可・登録されたソフトウェアが使用されていることを確認するため、各イベントの前にマシンの全てのシステムをチェックする
- シーズン開始時に、電気およびソフトウェアはFIAによって全て検査されなければならず、検査後に変更を行う場合チームは事前に通知する義務を有する
- レーススタート信号を自動的に検出できる電子システムは禁止
- マシンとピットとの間の無線ラジオは、FIAと放送局の両方からアクセス可能であること
- 事故に備えて、各車両には事故データレコーダー及びFIAデータロガーに接続された警告灯を装備すること。事故発生時には、コックピットの前方のマシン上面に位置するライトが自動的に点灯し、レスキュークルーに事故の重大性が即座に通知されるようにすること。
- コックピットには、コース状況をドライバーに知らせる赤・黄・青のトラック信号情報ディスプレイ(通常ステアリングに組み込まれる)を備えること
手短に2022年のF1レギュレーションを知りたい方は「2022年F1ルール主要変更点のまとめ」を、より詳しくルールの全体像を知りたい方は「F1ルール完全網羅版」を参照されたい。