あれで80%? レッドブル、F1オーストラリアに向けライバルに悲報
マックス・フェルスタッペンはバーレーンGPに続き、第2戦サウジアラビアGPでも圧倒的な力の差を見せつけたが、メルボルンでは一層、ライバルが手に負えないレースを繰り広げるかもしれない。
レッドブルのチームコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは第3戦オーストラリアGPに向け、セルジオ・ペレスを含めたライバルにとって恐ろしく、残念な知らせを口にした。
独「F1-Insider」によるとマルコは、サウジでのフェルスタッペンは身体的に「80パーセントの状態」に過ぎず「最大限のパフォーマンス」を発揮できなかったと明かし、2週間後のアルバート・パーク・サーキットでは「別」の走りを見せるだろうと語った。
当初フェルスタッペンは、時差ボケ対策を含めてサウジアラビアから直接オーストラリアに飛ぶ予定であったが、体調を考慮して一旦、モナコに戻ったと見られている。マルコによると第3戦に向けフェルスタッペンは、体調を整えるために「万全を尽くしている」という。
サウジでのチェッカーフラッグから24時間も経たない内にフェルスタッペンはシムレースに参加。iRacingで10戦を戦い10勝を挙げた。
なお、予選後のチームミーティングを欠席した事などに触れてニコ・ロズベルグが「見ていて気持ちの良いものではない」とフェルスタッペンの態度、メンタリティを非難した事については、チーム側がホテルに戻って体調を回復させるよう指示した結果であり、的外れだとマルコは指摘した。
フェルスタッペンは胃の不良のためにサウジアラビアへの到着が遅れ、木曜日のメディアデーを欠席した。
チームは不測の事態に備えて、日本のスーパーフォーミュラでのデビューを控えるニュージーランド人ドライバー、リアム・ローソンを代役として帯同させた。
ただ、”80%バージョン”のフェルスタッペンは3回全てのプラクティスで最速を連取。予選ではドライブシャフトの破損によりQ2敗退を余儀なくされるも、決勝では15番グリッドから2位フィニッシュを飾り、週末をフルに走りきった。
レース終盤に向けてフェルスタッペンはチームからペースダウンの指示を受けるも、タイトル争いを見据えて1ポイントでも多く稼ぐべく、優勝したペレスが持つファステストラップをファイナルラップで奪い去った。
これについてマルコは「典型的なマックスだ」と笑った。