2024年型「RB20」のカラーリングを施したショーカーの前でポーズを採るマックス・フェルスタッペン(レッドブル)
Courtesy Of Red Bull Content Pool

過激な空力変更…レッドブルF1、2024年新車「RB20」発表!サイドポッド・インレット見当たらず

  • Published: Updated:

レッドブル・レーシングは英国現地2月15日(木)夜、2024年のFIA-F1世界選手権で両チャンピオンシップの連覇を目指す新車「RB20」を世界初公開した。パワーユニットはホンダRBPTH002を搭載する。

カラーリングは従来通り黒に近い濃紺に黄色と赤を組み合わせたもので、エンジンカバーにはロゴマークの雄牛のグラフィックが描かれており、サイドポッドにはタイトルスポンサーのオラクルが掲げられるが、空力的要素は大きく異なる。

レッドブル・レーシングの2024年型F1マシン「RB20」のレンダリングイメージ 、サイド (1)Courtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブル・レーシングの2024年型F1マシン「RB20」のレンダリングイメージ 、サイド (1)

公開された2024年のシングルシーターは先日、シルバーストン・サーキットで激写された通りの姿で、ノーズは2枚目ではなく最前面のメインプレーンに直接接合されており、他をあざ笑うかのようにサイドポッド・インレットは自らが切り開いた昨年のトレンドに反する独自の進化を遂げ、その吸気口は確認できず、エンジンカバー後方のアウトレットはメルセデスW14への類似が認められる。

レッドブル2024年型「RB20」先代比較

レッドブル・レーシングの2024年型F1マシン「RB20」のサイドポッド・インレット、フロント・サスペンション、インダクションポッドCourtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブル・レーシングの2024年型F1マシン「RB20」のサイドポッド・インレット、フロント・サスペンション、インダクションポッド

本拠ミルトンキーンズで行われたイベントにはドライバーズ選手権4連覇に挑むマックス・フェルスタッペンとチームメイトのセルジオ・ペレスの他、女性従業員に対する不適切行為があったとして調査中のクリスチャン・ホーナー代表、最高技術責任者のエイドリアン・ニューウェイら幹部が出席した。

2023年型「RB19」はシーズン開幕当初から驚異的な競争力を発揮し、レッドブルは全22戦中21勝、95.5%という史上最高勝率を記録。史上最多となる860ポイントを獲得してドライバーズ及びコンストラクターズの両選手権を制覇した。

特にフェルスタッペンのパフォーマンスは支配的で、年間を通したトータル1,325周で1,003周、率にして76%でラップをリードし、シーズン19勝を挙げた。

それでも若きオランダ人ドライバーは「RB19」に対する不満を訴え続けた。これを受けテクニカル・ディレクターを務めるピエール・ワシェは、その後継機に当たる「RB20」においてライドや低速パフォーマンス、縁石の使い方という点で改善に取り組んできた事を明かした。

レッドブルは伝統的に新車のディティールを徹底秘匿してきただけに、イベントでお披露目されたローンチバージョンがそのままプレシーズンテストに持ち込まれるかどうかは分からない。

RB20の公開により2024年のグリッドに着く全10チームの発表が終わった。バーレーン・インターナショナル・サーキットを舞台とする公式テストは2月21日から3日間に渡って行われ、その1週間後に待望のシーズンが幕を開ける。

レッドブル・レーシングの2024年型F1マシン「RB20」のレンダリングイメージ、正面 (2)Courtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブル・レーシングの2024年型F1マシン「RB20」のレンダリングイメージ、正面 (2)