レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨
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依然高い競争力を維持する佐藤琢磨…去就や如何に?2019年のチーム残留を期待するボビー・レイホール

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先日2日のインディカー・シリーズ第16戦ポートランドで予選20番手からキャリア3勝目を上げた佐藤琢磨。41歳を迎えた日本人トップレーサーはベテランらしい知的な走りを披露し、依然として高いレベルの競争力を見せつけた。

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングとの契約は今季限りとなっており、琢磨の去就に注目が集まる中、チームの共同オーナーであるボビー・レイホールはRACERに対して、琢磨の残留を期待している事を明かした。

「まだ確定していないが、我々は琢磨と話し合っており、両者ともに協力し続ける意向を示している。琢磨と一緒に仕事をするのは楽しい。先週の優勝はチームにとっても素晴らしいものだった」

琢磨はポートランド・グランプリでチームメイトのグラハム・レイホールに先行して、今季初優勝をチームにプレゼント。ボビー・レイホールは来シーズンも琢磨とグラハムのコンビを継続しつつ、3台目マシンを用意する方向で調整を進めている。

琢磨はスーパーアグリ撤退と同時にF1を去り、2010年にKVレーシングからインディカー・シリーズに参戦。来季の契約がまとまれば10シーズン目を迎える事になる。

4台体制のアンドレッティ勢と3台体制のペンスキー勢は現行ラインナップを維持。チップ・ガナッシはスコット・ディクソンとの契約を延長。A.J.フォイトも同様にトニー・カナーンとマティウス・レイストのコンビを継続する。

その一方でデイル・コイン・レーシングとフンコス・レーシング、そしてハーディング・レーシングの3チームはラインナップが確定していない。

シュミット・ピーターソン・モータースポーツはロバート・ウィッケンズとの契約があるものの、第14戦ポコノで大クラッシュが発生。重傷を負ったウィッケンズは複数回の手術を乗り越え回復に向かっているものの、現役続行が可能か否かは不透明な情勢であり、場合によってはシート交換の可能性もあり得る。