最後まで信頼性トラブル多発も、2位好タイムでテストを締め括ったマクラーレン
テスト最終日になってもなお、マクラーレンが信頼性トラブルから開放される事はなかった。厳しいシーズンのスタートを切ったマクラーレンは、9日のテスト最終日セッション開始直後にターボ・チャージャーのトラブルが発生。エンジン交換を迫られ午後になるまでガレージに籠もりっきりの状態が続いた。連日の信頼性不足はこの日も止まらず、長時間の離脱を余儀なくされた。
チームの懸命の作業の甲斐もあって、アロンソはマシンストップから5時間後の現地14時にようやくコースイン。最終日に計画されていたプログラムの大部分を僅か数時間の間にこなすハメになった。
だが、そこはF1で2度のワールドチャンピオンに輝いたアロンソ、計93周を走り込みハイパーソフトタイヤで2番手タイムとなる1分17秒784を記録、長い一日を終えた。トラックリミットのために抹消されたが、チェッカーフラッグ直前に1分16秒720を刻む場面も見られた。
この日のターボトラブルについては、先日のシャシーのオイルリークとの関連が疑われており、チーム代表のエリック・ブーリエはエンジンそのものの問題ではないと考えている。
8日間のテストでマクラーレンが重ねた周回は619と、全10チーム中最下位。信頼性不足に難癖をつけ追いやったホンダは、トロ・ロッソと共に819周を稼いでみせた。
パフォーマンスも信頼性も、まだまだ引き出せる
フェルナンド・アロンソ2位, 1分17秒784
今日は何だかジェットコースターみたいだったよ!今朝エンジントラブルがあったせいで、午前中に計画していたプログラムを完了できなかったんだ。でも、できるだけ早くコースに出ていけるように皆が最高の仕事をしてくれた。
午後はかなり良かったよ。今日1日のスケジュールを午後だけでやりきった感じだった。望んでた事は全部やり終えられたし、結果にも本当に満足してる。パフォーマンスに関しても信頼性に関しても、まだまだ引き出せる思う。とりあえず今からファクトリーに戻って、2週間をかけて初戦の準備に取り組むよ。
オーストラリアでは皆が全開で走るから、その時になれば僕らのポジションも正確に分かるだろうね。でもまあ、冬季テストは本当に実り多い2週間になったと思う。確認やテストの必要がある新しいパーツがたくさんあったから、ここから数週間ですべてまとめていかないとね。全力で取り組んでくれたチームの皆を労いたい。メルボルンでのレースを楽しみにしてるよ。