トロロッソ「2014年以降のチーム最多周回数を記録。マシンは改善、望み通りの一日」第二回 F1バルセロナテスト3日目
トロ・ロッソの技術部門を率いるジェームス・キーは8日(木)のテストを終えて、望んでいたような理想的な一日になったと述べ、明日9日(金)のテスト最終日に意欲を示した。
この日のバルセロナは前日2日間よりも雲に覆われ、気温・路面温度ともに幾らか低下したものの、強風が吹き荒れることもなく絶好のテスト日和となった。STR13のステアリングを握ったピエール・ガスリーは計169周を走り込み、フェラーリ、ハースに次ぐ3番手タイムを刻んでみせた。
キーによればこの169周というのは、現行の1.6リッターハイブリッドターボが導入された2014年以降、トロ・ロッソが一日に走破した周回としては最も多い数だという。実戦を想定したプログラムを導入した6日以降、トラブルによってしばしば走行時間を失っていたが、その分を取り返した形となった。
我々が望んでいたような生産的な一日
ジェームス・キーテクニカル・ディレクター
ピエールにとってもチームにとっても今日は大仕事になってしまったが、169周を走り込めて良い一日になったよ。パワーユニット時代以降としては、我々トロ・ロッソにとって一日の最多周回数を記録したわけだ。午前中はこのコンディションで上手く機能するバランスを見つけるのに少し手間取ってしまったが、午後には何とかしてまとめ上げる事ができた。
午前中は燃料を少なめにして柔らかめコンパウンドを履き、何本かショートランの練習をしてみた。午後は少し変わった形でロングランを行い、燃料を積んだ状態で多く走り込んだ。ピエールが良い仕事をしてくれたおかげで、マシンバランスの面でステップアップすることができた。セッションの最後に再びショートランを実施した。
多くの作業項目を実施してたくさん走り込んだ事で、ピエールにとってのテスト最終日は我々が望んでいたような生産的な一日になったし、多くの事を学ぶ事ができた。明日もブレンドンと共に、今日のようなセッションが過ごせる事を楽しみにしている。