アルファタウリ、テスト4日目は整備不良で最小周回「改善の余地は大きいが問題は時間」とガスリー
アルファタウリ・ホンダは、2月26日(水)に行われた2020年F1バルセロナテスト4日目のセッションでピエール・ガスリーが25周を走り、C4タイヤでトップから0.598秒落ちの5番手。ダニール・クビアトは61周を走り込み、ガスリーよりも一段硬めのC3タイヤでトップから0.514秒遅れの4番手につけた。
午前のセッションではメカニカルトラブルに見舞われ、4時間中3時間をガレージ内で過ごした。チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは「最初にコースに出た時に、データ上で問題が見つかり、詳しく点検したところパイプが緩んでいる事が分かった。整備に2時間近くがかかってしまったため、ピエールのプログラムを省略しなければならなかった」と説明した。
トラブルによって走行時間を失った結果、一日を通しての周回数はトータル86周に留まり、全10チームの中で最も低いマイレージに終わった。参考までに、この日の最多周回を刻んだメルセデスAMGは合計179周を走り込んでいる。
セッションを振り返ったガスリーはAT01について「改善の余地は大きい」と述べ、ポテンシャルの高さを評価する一方で、時間が限られている事がネックだと語った。開幕オーストラリアGPまでに残されたテストは後16時間しかなく、信頼性を発揮したうえで如何に効率よくプログラムを進めるかが残り2日間のテストでの鍵となる。
アルファタウリ:バルセロナテスト4日目
ピエール・ガスリー順位: 5位, 周回数: 25
午前中にちょっとしたトラブルがあって、妥協を強いられる形になってしまった。もっと周回を重ねる予定だったしマイレージを幾らか失ったわけだから決して理想的とは言えないけど、起きてしまった事はしょうがないし、最後の一時間で出来る限りリカバーできたと思う。
限られた時間の中でセットアップの方向性を探っていたから中身は濃密だったし、幾つか興味深い発見もあったから午後のダニール(クビアト)に作業を引き継いでもらった。
トラックでの残された時間を最大限に活用して、マシンについて理解を深めていくつもりだ。向上の余地は大きいと思うけど、残された時間は多くないから、できる限り効率的に作業を進めていきたい。
ダニール・クビアト順位: 4位, 周回数: 61
僕の方は充実した半日だった。新車の常だけど、走行を重ねるごとにクルマに対する理解を深める事が出来たし、レース週末のフリー走行では試せないようなセットアップを施すことで、マシンの挙動を確認した。
今はまだ、純粋なパフォーマンスを求めてはおらず、バランス調整やコーナーごとの挙動変化を確認している段階だ。今日集めたデータを使って更に改善できると思う。
今年はテストの時間が限られているうえに、僕がステアリングを握るのはあと1日分だけだから、今日はできるだけ多くの項目を終える必要があった。
第2回テスト初日をトップで締め括ったのはアルファロメオのロバート・クビサ。2番手にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、3番手にはレーシングポイントのセルジオ・ペレスが続く結果となった。
2020年F1バルセロナテスト5日目のセッションは、2月27日(木)現地9時、日本時間17時からスペインのカタロニア・サーキットで開催される。