ピレリのマリオ・イゾラとF1のチェイス・ケアリーCEO、2020年F1アブダビGPにてCourtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

F1:2024年末までタイヤ戦争勃発なし…ピレリ、独占供給契約を1年延長

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F1が2024年末までピレリによる単独タイヤ供給体制を維持する事が決まった。少なくとも後4年はタイヤ戦争が勃発する事はない。

国際自動車連盟(FIA)とF1は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックによる様々な影響を考慮して、既存の独占的タイヤ供給契約を1年間延長する事を提案。ピレリがこれに同意した。

2018年に交わされた2020年からの4年間を対象とする現行契約では、2020年は13インチ、2021年から2023年までの3シーズンは18インチタイヤを供給する事と定められていたが、新型肺炎の世界的流行が障害となった。

昨年計画されていた18インチ用のタイヤ開発テストは中止を余儀なくされ、18インチタイヤの導入を含む新たなテクニカルレギュレーションの導入は1年後ろ倒しの2022年に変更された。

ジャン・トッドFIA会長は契約延長を打診した理由について「パンデミックの影響で新しいレギュレーションの導入が先送りされた事を踏まえれば、これに応じて契約を延長する事は理に適った事だ」と説明した。

また、F1のステファノ・ドメニカリCEOは、ピレリは流動的な状況に対して”建設的に対応”してくれたとして感謝の言葉を述べると共に、「彼らは新しい技術規約において性能と耐久性のベストバランスを実現するために懸命に努力している」として、2022年導入予定のピレリ製18インチタイヤへの期待感を示した。

ブリヂストンとミシュランが激しい開発競争を繰り広げていた所謂「タイヤ戦争」は2006年を最後に姿を消し、2011年以降はピレリが単独供給を行っている。

2018年の入札の際にはミシュランが意欲を示していたものの、2020年のみ13インチを供給しなければならない点が足かせとなり断念。最終的にピレリとハンコックが入札に参加し、イタリアのタイヤメーカーが契約を勝ち取った。