ピレリ、2022年導入の18インチタイヤ開発に向けて20日間のテストを実施…不参加のチームも
F1公式タイヤサプライヤーを務めるピレリは、現行の13インチに代えて18インチタイヤが導入される2022年シーズンに向け、2021年中に計20日間に渡って10回のテストセッションを行う。
新型18インチタイヤの開発は2019年にスタートしていたものの、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響で昨年は休止に追い込まれ、導入も当初の2021年から1年後ろ倒しの2022年となった。
今年は晴れ用のスリックタイヤが7セッション、溝の入った雨用ウェットが3セッションでテストされる。テストはグランプリの週末を使用して行われるものが6回、単独で行われるものが4回となる。
スクーデリア・フェラーリの協力の下、ピレリは既に2月22~24日にスペインのヘレス・サーキットでスリック及びウェットのテストを実施している。
新スペック投入に向けて20日間という十分な期間を確保してはいるものの、これはあくまでも予定であり、新型肺炎の流行状況如何ではスケジュールの修正を強いられる可能性がある。
F1部門を統括するマリオ・イゾラは「COVID-19の影響で昨年のテストプログラムが中断されたように、今年も予定を変更せざるを得なくなる可能性がある。そのため我々は予備のバックアッププランを用意している」と説明した。
テストは年間を通して20日間に渡って行われるが、中には1台以上のマシンが走行する日もあるため、延べ数としては計28日間(ドライ22日、ウェット6日)の開発テストが行われる事になる。
事前にプロトタイプで試走しデータを集めておくことは、2022年に競争力を発揮する上でチームにとっても有益だ。
今年、最も多くのテストに参加するのはフェラーリで計5日間、一方最も少ないのはアルファタウリ・ホンダ、レッドブル・ホンダ、アストンマーチン、そしてハースで2日間だが、予算の都合だろうか、ウィリアムズに至っては1日もテストを行わない。
日時 | 場所 | タイヤ種別 | チーム |
---|---|---|---|
2月22日 | ヘレス | スリック | フェラーリ |
2月23-24日 | ヘレス | ウェット | フェラーリ |
3月30-4月1日 | バーレーン | スリック | フェラーリ(1日目) アルピーヌ(2-3日目) |
4月20-21日 | イモラ | スリック | メルセデス |
5月11-12日 | カタロニア | スリック | アルピーヌ(1日目) レッドブル/アルファロメオ(1-2日目) |
5月25-26日 | ポール・リカール | ウェット | メルセデス |
7月6-7日 | レッドブルリンク | スリック | アルファタウリ |
7月20-21日 | シルバーストン | スリック | レッドブル(1日目) アストンマーチン/ハース(1-2日目) |
8月3-4日 | ハンガロリンク | スリック | メルセデス/マクラーレン(1日目) フェラーリ/マクラーレン(2日目) |
9月15-16日 | ポール・リカール | ウェット | アルピーヌ |