
F1アゼルバイジャンGP:黄旗違反でピアストリを”酌量処分”
2025年F1第17戦アゼルバイジャンGPのフリー走行2回目で黄旗を遵守しなかったとして、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は競技規則違反と認定された。ただし、裁定はグリッド降格には至らず、戒告処分にとどまった。
ドライバーズ選手権でチームメイトのランド・ノリスを抑えて首位を走るピアストリにとって、今回の裁定は初のタイトル獲得に向けて大きな安堵をもたらすものとなった。
問題となったのは、セッション開始34分にピエール・ガスリー(アルピーヌ)がターン1でランオフに飛び出し、黄旗が提示された場面だ。ピアストリが黄旗区間にいた時間はごく短く、実際に状況を認識できたのは区間終わりの合図であるグリーンライトを視認した時点だった。これが酌量の要素とされた。
実際、マーシャルポスト1・2で黄旗が振られた際、ピアストリはすでにこの区間をほぼ通過し切っており、その直後に設置されたライトパネル3にはグリーンライトが表示されていた。
審議にあたったエンリケ・ベルノルディを含む4名のスチュワードは「黄旗を直接見ていなくても、グリーンライトを確認した場合は黄旗下で求められる行動を取らなければならないとドライバーに周知されていた」と指摘。その上で「厳密には違反だが、情状酌量の余地がある」と結論づけ、今季初となる戒告処分(ドライビング)を科した。
本来であれば、フリー走行中の黄旗無視は5グリッド降格が相当とされるが、この決定によりピアストリは降格を免れた。ただし、ドライビング関連の戒告が累積5回に達すると自動的に10グリッド降格となるため、今後のレースでは一層の注意が求められる。