決勝レースを経て報道陣の質問に答えるクリスチャン・ホーナー(レッドブル・レーシング チーム代表)、2024年10月27日(日) F1メキシコGP(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)
Courtesy Of Red Bull Content Pool

セルジオ・ペレス、不透明なベガス以降の最終3連戦「難しい決断」が迫っているとホーナー

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レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、セルジオ・ペレスが今シーズンの残りをレッドブルで走り切るかどうかについて明言を避けた。サンパウロGPに参戦するのは間違いない状況だが、以降については不透明だ。

メキシコのファンは2年連続で失望の日曜を過ごした。予選Q1敗退を喫したペレスは、スタート違反に伴う5秒ペナルティを受け、リアム・ローソン(RB)との接触によりクルマにダメージを負った末に、最下位で母国レースを終えた。

契約上は2025年もレッドブルに留まる予定だが、今シーズンに関してでさえ、シートを維持できるかどうか不透明な状況にある。

F1i.comによるとホーナーは「難しい決断を下さねばならない時が来る」と語り、メキシコでフェラーリに逆転を許してレッドブルがコンストラクターズ選手権3位に転落したことを強調した。

「優勝争いへの復帰に向けて努力する決意だが、今後4レースでそれを成し遂げるのは厳しい課題になるだろう」

ホーナーは、米大陸でのトリプルヘッダーの最終戦となる今週末のサンパウロGPでペレスをサポートする方針を示したが、パドックではラスベガスから始まる今季ラスト3戦戦に向けて交代の可能性があるとの見方が出ている。

メキシコでのペレスのパフォーマンスについてホーナーは「酷かった」と述べ、結果が伴わない限りは厳しい視線が向けられると指摘した。

また、「F1は結果が全てのビジネスであり、結果が出ないときは厳しく見られる」として、ペレスの成績不振に対するチームとしての懸念を強調した。

「チームとしては両方のクルマがポイントを獲得する必要がある。それがF1というものだ」

「我々は彼を支えるためにできる限りのことをしてきたし、ブラジルでも引き続きそうするつもりだが、いつかは限界が訪れる」

報道によるとホーナーは、ペレスの将来について追求された際、「今シーズンを最後まで走り抜けるかどうかさえも明らかにしなかった」という。

一方でペレスは、今年が最後のメキシコGPになることを心配しているかと尋ねられると、「全く心配していない。来年も僕はここに来る。そして勝利を目指す。それが僕の夢だからね」と答えた。

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