フェルスタッペンの離脱はレッドブルF1にとって「間違いなく打撃になる」とセルジオ・ペレス
セルジオ・ペレスは、仮にチームメイトのマックス・フェルスタッペンが他チームに移籍する事になれば、レッドブル・レーシングにとって「間違いなく打撃」になるとの見方を示した。
チーム代表のクリスチャン・ホーナーに関する疑惑に端を発したレッドブル内部の混乱は今も収束しておらず、3度のF1ワールドチャンピオンが現行契約に則り、2025年以降もミルトンキーンズのチームに留まるのかが疑問視される状況が続いている。
恩師ヘルムート・マルコが停職処分、あるいは懲戒解雇処分を受ける可能性は一旦、収まったものの、ルイス・ハミルトンの後任としてフェルスタッペンがメルセデスに移籍するとの憶測は一向に収まる気配がない。
フェルスタッペンの契約には、マルコあるいは、ホーナーを含む特定の首脳陣がチームを去った場合に有効となる契約解除条項が存在すると見られている。
第3戦オーストラリアGPに先立ち行われた木曜会見の中でペレスは、フェルスタッペンがチームを去る可能性ならびに、同様の条項が自身の契約にも存在しているか?と問われると「僕の契約にはそういった条項はない」と答え、次のように続けた。
「マックスの契約にどんな条項があるかは分からない。それは彼に聞くのが一番だと思う。ただ僕の知る限り、マックスは契約に則ってチームに完全にコミットしていると思う」
「それ以外については僕がコメントすべき事じゃないと思う。僕には関係ないことだからね」
「僕は僕自身の決断、そしてやるべき事に集中している。事実を何も知らないのに他のドライバーの話をするのは無意味だと思う」
ダブルタイトル3連覇を目指すレッドブルは、バーレーンとサウジアラビアで行われた開幕2戦を共に1-2フィニッシュで飾る最高のスタートを切った。
全てが完璧に機能している状態でチームを牽引する主力ドライバーが去ることになれば、その影響が控えめに言っても小さくない事は明らかだ。
「チームはかなり力強い状態にあると思う。こういう結果を成し遂げること、そしてチームの中にある今の調和というものは、達成するのに恐らく長い期間がかかるものだと思う」とペレスは語る。
「今はチーム全員が本当に上手く協力し合っているし、エンジニアリンググループ全体も団結している。去年の僕らが如何に、無駄のないパフォーマンスを発揮してきたは、みんな知っての通りだと思う」
「今、何かを変える理由は見当たらない。もしマックスが抜ければ当然、チームにとって打撃になるだろうね」