ハイブリッドマシン導入初の予選でポールポジションを獲得したチップ・ガナッシ・レーシングのアレックス・パロウ、2024年7月6日インディカー・シリーズ第9戦ミッドオハイオ
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F1に未練なし?アレックス・パロウ「2度も王座を獲得できたとは思わない」インディカーでの成功を追求か

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3度目の王座に向けてライバルをリードするアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)は、優勝争いが叶わない状況でF1を戦うより、タイトルを懸けて競い合えるインディカーでキャリアを追求する方が自身の好みだと主張した。

サマーブレイクに入ってなお、アウディ/ザウバーは来季以降のニコ・ヒュルケンベルグのチームメイトを決定しておらず、2025年のF1シートには空きがある。

現職のバルテリ・ボッタスや若手ドライバーを含めた様々な候補が取り沙汰されており、2024年シーズンに向けて「ほぼ全てのF1チーム」に売り込みをかけたと見られるパロウの名も挙がっている

マクラーレンのF1旧車テストプログラム契約を勝ち取り、カタロニア・サーキットではMCL35Mを走らせ、昨季、そして今季に向けても幾つかのF1チームと少なからず話し合いの場を持ったとされるパロウだが、夢の実現には至っていない。

7名がタイトルの獲得に望みを残す中、シーズン最終盤に向けてウィル ・パワーに49ポイントの差をつけチャンピオンシップ首位に立つ27歳のスペイン人ドライバーは、ゲートウェイで幕を開ける最終5戦を前に母国Marcaとのインタビューに答えた。

パロウのこれまでの活躍に触れ、F1には、とんでもないドライバーを逃したと思う人も多いと思うが?と問われると、「それは見方によるだろうね」と返した。

「たとえば、アルボンが僕より良いキャリアを歩んでいると考える人もいるかもしれない。でも僕は、F1で一度も優勝できないよりは、インディカーで2度のタイトルを取る方が良いと思っている」

「もちろん誰もが、F1に参戦してどれだけできるかを見てみたかっただろうけど、2度もチャンピオンを獲得できたとは思わない」

「もちろん、挑戦はしてみたけど上手くいかなかった。でも言ってみればそれだけのことであって、F1が僕を逃したとは思っていないし、僕もF1を失ったとは思っていない」

「僕はここでレースやチャンピオンシップに勝ちながら、日々を本当に楽しんでいる」

インディカー・シリーズの最終5戦のうち4戦は、パロウがこれまで一度も優勝したことがないオーバルコースで行われる。

「カレンダーを見た時から、シーズンの最終盤が厳しく、興味深いものになることは分かっていた」とパロウは語る。

「ロードコースのポートランドを除いて残りはすべてオーバルで、そのうちの2つは初めてのコースだから、あまり情報がなく、良い結果を出せるかどうかはわからない」

「これまでのレースでも、予想以上に良かった週末もあれば、うまくいかなかったレースもあった。これだけレースがあると、常に100%でいられるわけじゃない」

「今のところ大きなリードを築けて満足しているけど、やるべきことはまだたくさん残っている」