NTTがスポンサーを務めるチップ・ガナッシ・レーシング
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NTT、2019年米インディカー・シリーズのタイトルスポンサーに

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米インディカーは15日、2019年の冠スポンサー並びに公式テクノロジーパートナーとして、NTTグループのグローバル持株会社であるNTT, Inc.との複数年契約締結を、デトロイトで開催中の北米国際オートショーにおいて発表した。

インディカーとNTTグループは、モバイルアプリの機能拡充やNTTが開発を進めるスマートプラットフォームなどをレースやサーキットに活用することで、デジタルイノベーションによるファン体験の向上を目指していく。

NTTは昨年、グローバル市場における競争力の強化と収益性の向上に向けて事業体制を再編。NTTコミュニケーションズ、Dimension Data、NTTセキュリティ、NTT Innovation Institute、NTTデータを傘下に収める形で、持株会社を設立した。

同社の澤田純社長は「インディカーとの協業を大変光栄に思っております。テクノロジーはスポーツそのものやファン体験を大きく変えていくことができます。NTTグループはこれまでも都市、エンターテイメント、モビリティ、製造業などのスマート化をパートナー企業と挑戦してきました。今回も、モバイルアプリ、データ分析やユーザーエクスペリエンスなど我々の長年にわたる実績や経験をもとに、デジタル体験を通じてレースを楽しむ新たな世代のファン層の開拓に貢献してまいります。」と述べた。

インディカー(INDYCAR)は、最高峰の北米オープンホイールレースである「インディカー・シリーズ」、「ロード・トゥ・インディ」、「インディ・プロ2000チャンピオンシップ」、「グローバルMX-5カップ」の統括組織。SAFERバリアやSWEMS(サスペンション&ホイール・エナジー・マネージメントシステム)、シャーシ・テザー、シャーシ・エンハンスメント、ボディーワークキット、高感度カメラ、E85(85%エタノール燃料)等、安全・技術面でイノベーションをリードしている。

佐藤琢磨が参戦している事でおなじみでもあるインディカー・シリーズは、モータースポーツの中でも最もスピードが速く、コースに多様性があるチャレンジングなレースが特徴。ロード、ストリート、オーバル、そしてインディアナポリス・モーター・スピードウェイに代表されるスーパースピードウェイコースで開催される。

インディカーとインディアナポリス・モーター・スピードウェイを所有するHulman & Company社の社長兼最高経営責任者であるマーク・マイルズ氏は「インディカーの持続的な成長のためには強靭なテクノロジーパートナーが必要不可欠です。今回、NTTが我々の冠スポンサーとなったことをとても嬉しく思っております」とコメント。

「我々はモータースポーツとファンの距離を近づけてきました。このことがインディカーの人気につながっており、今後も引き続きそのミッションをもってまい進を続けます。インディカー・シリーズに参戦しているチップ・ガナッシ・レーシングチーム(Chip Ganassi Racing Team) におけるNTTデータの関わりなど、当社とNTTグループとはすでに歴史があります。本パートナーシップによって、地球上でもっとも楽しいレーシングプログラムを提供するインディカー・シリーズに、新たなファン層が開拓できると確信しています」