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FIA、追い抜き難のF1シンガポールGPに3つ目のDRSゾーンを追加
FIA国際自動車連盟は、9月20日に開幕を迎える2019年のF1第15戦シンガポールGPに先立って、舞台となるマリーナベイ市街地コースに3つ目のDRSゾーンを追加する事を決定した。
DRSは、リアウイングの角度を意図的に変更して空気抵抗を削減し、トップスピード向上を狙うシステム。FIAはオーバーテイク促進を目指して、今回新たにターン13からターン14までの区間にDRSゾーンを設定した。
DRSの使用可否を評価するDRS検知ポイントは、ターン13の102m手前に設置される。このポイントで前走車とのギャップが1秒以内であれば、ターン13の78m奥の地点からDRSを作動させる事ができる。
空力レギュレーションの変更によってDRSの効果が増大した事を受けて、今シーズンはこれまで、シルバーストン・サーキットとホッケンハイムリンクで3番目のDRSゾーンが撤去されるなど、DRSの抑制傾向が目立っていた。
低速の90度コーナーが連続するマリーナベイ市街地コースは、カレンダーの中でもオーバーテイクが難しいコースであり、2018年のグランプリで計測された追い抜き回数はわずか12回であった。