レッドブル・レーシングの英国ミルトンキーンズにあるファクトリーの外観、2021年2月12日
Courtesy Of Red Bull Content Pool

ホンダ継承のレッドブルPU、メルセデスの”移籍妨害工作”に動じず…更なるビッグネーム獲得へ

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来季よりホンダF1パワーユニット技術を継承するレッドブル・パワートレインズは、メルセデスの移籍妨害工作にも関わらず、ベン・ホジキンソンと並ぶ更なるビッグネームの獲得に動いているようだ。

レッドブルは今季末限りでのホンダのF1撤退を受け、2022年~24年までの3年間に渡って自社運営のもとで現行ホンダエンジンを使用すべく、現在イギリス・ミルトンキーンズのファクトリーに専用施設を建設している。

英国ミルトンキーンズにあるレッドブル・レーシングのファクトリー外観、2021年1月22日Courtesy Of Red Bull Content Pool

英国ミルトンキーンズにあるレッドブル・レーシングのファクトリー外観、2021年1月22日

更に、PUレギュレーションが改定される2025年より独自開発のパワーユニットを投じるべく、メルセデスのF1パワーユニット(PU)部門で長年に渡り腕を奮ってきたベン・ホジキンソンをテクニカル・ディレクターに起用した。メルセデスエンジンはV6時代のベンチマークとして高く評価されている。

現時点では2025年のルールは未定だが、バイオ燃料や合成燃料(e-fuel)への切り替えによって二酸化炭素の更なる排出低減を目指す事に加えて、モーター(MGU-K)を現行の2輪から4輪へと拡大させる事などが議論されており、ホジキンソンはこれに向けた開発の要としての役割が期待されている。

ただし、ホジキンソンがいつから仕事を開始するのかは未定だ。

レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコがF1-Insiderに語ったところによると、メルセデスはライバルへの円滑な知識移転を防ぐべく、あらゆる法的手段を講じてガーデニング休暇(移籍時に一定期間の就業禁止を課す慣例)の延長を企ている。

だた、その目論見が意味ある成果をもたらす可能性は低いようだ。

ヘルムート・マルコは「メルセデスは現在、彼の仕事の開始を遅らせるために、あらゆる法的手段を模索している。だが、メルセデスが望むほど時間はかからないだろう」と説明する。

「肝心なのは、我々が彼を引き抜いたわけではないという事だ。彼は我々の広告を見て自発的に応募してきたのだ」

「一つ言えることは、もしニキ・ラウダ(メルセデスF1の元非常勤会長)が生きていたら、(ホジキンソンの起用の)成功することはなかっただろういう事だけだ」

なお、ホジキンソン以外にもメルセデスの敏腕技術者がレッドブルへと転職するのではと囁かれているが、その噂は単なる噂ではないかもしれない。

ヘルムート・マルコは「我々のプロジェクトに参加したいと思っているのは彼だけではない。まだ名前は言えないが、他にもトップクラスの人材がいる」と明かした。

両者はフィールドで2021年のチャンピオンシップを巡って激しい競争を繰り広げているが、舞台裏でも同じ様に4年後を見据えた仁義なき人材獲得競争が行われているようだ。