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ピレリが、25日(木)17:00に幕を開けるF1モナコGPでのタイヤ配分を発表した。各陣営ともに最も柔らかいコンパウンドのウルトラソフトタイヤを主軸にレースを戦うようだ。ウルトラソフトは市街地コース用にピレリが新開発したタイヤで、昨年より実戦投入されている。ウルトラソフトはデグラデーション=タイヤの性能劣化が大きい反面、高いグリップ力を誇る。
モナコGPではソフトタイヤとスーパーソフトタイヤも持ち込まれるが、全チームがウルトラソフトを多く選択、ジェンソン・バトンを除く全ドライバーがソフトタイヤ1つのチョイスとなっている。コンサバなのはメルセデスとトロ・ロッソの2チーム、ウルトラソフト9セット、スーパーソフト3セット、ソフト1セットの選択を行った。その一方で、レッドブル、ウィリアムズ、ルノーの3チームは11-1-1の攻めのタイヤ戦略でモナコに挑む。
予選はウルトラソフト1択、決勝ではウルトラソフト+スーパーソフトのワンストップ戦略が主流になると見込まれる。モナコGPが行われるモンテカルロ市街地コースは、オーバーテイクの難しいコースであるため、予選で決する決勝のスタートグリッドが最重視される。チームはフリー走行を利用して、予選で使用するウルトラソフトタイヤに合わせたマシンセットアップを探ることになる。
レース巧者として知られるジェンソン・バトンのタイヤチョイスは実に興味深い。バトンはインディ500に参戦するフェルナンド・アロンソに代わり、F1モナコGPでマクラーレン・ホンダのドライバーを務める。曰く「今年F1でレースをするのはモナコだけになると思うよ」とのことだが、バトンは来季マクラーレン・ホンダでのF1復帰の可能性を除外していない(参考:来季F1復帰を匂わせるジェンソン・バトン)。