角田裕毅、3回目の挑戦「やり方は分かってる」予選重視で初入賞へ
スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅が、2023年FIA-F1世界選手権第7戦モナコGPに先立ち、エミリア・ロマーニャ州を襲った大規模洪水被害を振り返りつつ、自身3度目となるモンテカルロでの週末に対する抱負を語った。
初参戦の2021年は16位(予選16位)、昨年は17位(予選11位)と、角田裕毅はまだ伝統のモンテカルロでポイントを獲得できていない。中嶋一貴と小林可夢偉に続く、3人目の日本人モナコ入賞者となるか。
自信が全て、やり方は分かってる
角田裕毅
F1モナコGPプレビュー
ファエンツァとその周辺地域では今も非常に困難な状況が続いています。コミュニティの誰もが互いに助け合い、街の復旧に向けて力を合わせて取り組む様子に感動しました。ですが、これからは今週末のレースに集中して最善を尽くすのが僕の仕事です。
Yuki Tsunoda and his AlphaTauri team mates have been helping with the clean-up in Faenza ❤️ pic.twitter.com/uf2qN5syTf
— Formula 1 (@F1) May 18, 2023
僕は2021年のF1デビューまでモナコでレースをしたことはありませんでした。昨年は予選を11番手で通過しました。4日間に渡って、本当に特別な雰囲気が漂う週末になります。コースは独特で、特に予選ではドライブするのが楽しいです。
壁にどれだけ近づけるか、コーナーでどれだけスピードを乗せられるか、ここではその自信が全てです。ここでオーバーテイクするのはかなり難しく、予選が最も重要なセッションとなりますので、プラクティスではロングランよりもむしろ予選に適したセットアップに取り組んでいく事になります。
コースに対して尊敬の念を持ち、少しずつスピードを上げていく事が大切で、できるだけ多く走り込む必要があります。路面の進化がかなり大きく、セッションごとにラップタイムが大幅に向上するのが普通なので、その点も考慮が必要です。
全体として、モナコでは経験がかなり重要になりますが、今回が3回目の挑戦なので、どのようにアプローチすれば良いかは分かっていますし、初めて走った時よりも準備ができているのは間違いありません。
モナコGPの舞台となるのは全てのドライバーが勝利を夢見るカレンダー最短、1周3,340mのモンテカルロ市街地コースだ。
マシンの性能差が表れにくくドライバーの腕・技量が試される事から「モナコでの1勝は他での3勝に値する」と言われ、世界屈指のドライバーズ・サーキットとして知られている。
2022年のF1モナコGPでは、予選3番グリッドのセルジオ・ペレス(レッドブル)が自身初のモナコウィナーに輝いた。雨の影響で2時間打ち切りとなり、規定周回数よりも短い65周で争われた。
F1モナコGPは日本時間5月26日(金)20時30分からのフリー走行1で幕を開ける。予選と決勝を含めた全セッションはDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。