シーズン8戦目となる2024年F1世界選手権モナコGPが5月24日に開幕を迎え、ルイス・ハミルトン（メルセデス）が1分12秒169を記録して金曜1回目のフリー走行でトップに立った。角田裕毅（RB）は8番手という結果だった。

オスカー・ピアストリはアイルトン・セナ仕様のスペシャルリバリーが施されたマクラーレンMCL38を駆り1000分の29秒遅れの2番手をマーク。3番手にはジョージ・ラッセル、4番手にはランド・ノリスが続き、トップ4はマクラーレンとメルセデスが占めた。

金曜のモンテカルロ市街地コースは日差しに恵まれ、日本時間20時30分からのオープニングセッションは気温20℃、路面温度37℃のドライコンディションでスタートした。終盤に小雨が降り始めたが一時的なものに留まり、トラックへの影響はなかった。

例年通り各チームはモナコ専用の高ダウンフォース・リアウイングとビームウイングを持ち込んだ。

残り14分、周冠宇（ザウバー）がサン・デボーテ（ターン1）の出口バリアに接触し、大量のデブリが飛散した事で赤旗が振られ、セッションは4分ほど中断を強いられた。

母国の英雄シャルル・ルクレール（フェラーリ）はこのデブリを踏んでしまい、フロアの先端に軽いダメージを負ったが、テープでの仮補修を経てコースに復帰。5番手を記録した。カルロス・サインツは10番手でクルマを降りた。

サン・デボーテではバルテリ・ボッタス（ザウバー）やアレックス・アルボン（ウィリアムズ）、ニコ・ヒュルケンベルグ（ハース）がコースアウトし、一時的に黄旗が振られた。

フェラーリ勢と並び、トップ12としては唯一ミディアム（C4）での計測となったレッドブル勢はマックス・フェルスタッペンが11番手、終盤にパンクしたセルジオ・ペレスが12番手と苦戦した。

フェルスタッペンは無線を通して「クルマはバンプでかなりルーズだ。エンジンブレーキやブレーキバイアスとの相互作用が悪い」と報告。ドライバビリティの悪さを訴えた。週末に先立っては、RB20はバンプや縁石に弱いとして劣勢を予想していた。

角田裕毅はイモラに続いて力強いパフォーマンスを見せ、アストンマーチン勢に続く8番手を記録した。1000分の26秒遅れの9番手にはダニエル・リカルドが続き、RBは揃ってトップ10入りを果たした。

アルピーヌ勢は2台ともが課題を抱えた。ピエール・ガスリーはパワーユニットに問題を抱えて走行僅か10周に留まり、エステバン・オコンはフロントのスタビリティに問題があると訴えた。

FP2は日本時間5月24日(金)24時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第8戦モナコGPフリー走行1（FP1）リザルト

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