2024年シーズンのFIA-F1世界選手権8戦モナコGP予選が5月25日(土)にモンテカルロ市街地コースで行われ、地元出身のシャルル・ルクレール（フェラーリ）がポールポジションを獲得した。角田裕毅（RBフォーミュラ1）は8番手を記録した。

週末を通して競争力を発揮してきたモナコ未勝のルクレールはQ1、Q2ともにトップを逃すも、Q3では1分10秒270をマーク。キャリア3回目の母国ポールを手中に収め、0.154秒という大差でオスカー・ピアストリ（マクラーレン）を2番手に退けた。

カルロス・サインツは僚友ルクレールと比べて週末を通して苦戦していたが、それでも予選では上手くまとめ上げて3番手と、1000分の24秒差という僅かの差でランド・ノリスを4番手に退けた。トップ4はフェラーリとマクラーレンが占めた。

史上最多となる9連続ポール、開幕8連続ポール記録が懸かったマックス・フェルスタッペン（レッドブル）は、起死回生を目指して限界までプッシュした結果、ターン1で壁に接触して実質的にポジションを4つ落とし、昨年のアメリカGP以来となる6番手に甘んじた。

選手権リーダーのレッドブルは週末を通してバンプや縁石に苦戦。ポール争いの蚊帳の外に置かれ、セルジオ・ペレスに至ってはQ1敗退を喫した。

ルクレールは頭ひとつ飛び抜けた速さを発揮したが、3番手サインツから7番手ルイス・ハミルトンまではコンマ1秒と、残りのグリッド争いは接近した。トップ2チームに続く5番手を掴んだのはメルセデスのジョージ・ラッセルだった。

僚友ダニエル・リカルドが13番手でQ2敗退を喫する中、角田裕毅は順当にQ3に駒を進めてアレックス・アルボン（ウィリアムズ）を抑えて8番グリッドを確保した。Q3進出は3戦連続だ。

シーズン序盤からアルピーヌA524の圧倒的な競争力不足に苦しみ続けてきたピエール・ガスリーは今シーズン初のQ3進出を果たして歓喜の10番手を記録した。

DRSフラップのクリアランスが規定で許可されている最大値、85mmを超えていたとして、セッション後にハースの2台に失格処分が下された。

予選Q1：ビッグネーム2名が敗退

現地5月25日にモンテカルロ市街地コースで行われた決勝のスタートグリッドを決する争いは気温21℃、路面44℃のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリは、ハード（白色）にC3、ミディアム（黄色）にC4、ソフト（赤色）にC5コンパウンドを持ち込んだ。

Q1では早くも二人の大物がノックアウトした。

2022年のモナコGPウィナー、ペレスはセッション終盤に猛追するも、ベストタイムは18番手に留まり、0.173秒差でQ2進出を逃した。モナコでのQ1敗退は2年連続。無線を通して「冗談だろ」と失望をあらわにした。

フェルナンド・アロンソ（アストンマーチン）は前戦から続く不調を覆す事ができず、予選16番手に終わり、その一部原因はトラフィックにあると主張した。

Q1でアレックス・アルボン（ウィリアムズ）の走行を妨害した可能性があるとして、サインツはセッション後に調査を受けたが、お咎めなしの裁定が下された。

予選Q2：ガスリーがオコンをノックアウト

5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2では、ノリスがフェルスタッペンを抑えてトップ通過を果たした。

ガスリーは最終ラップで驚きの5番手を刻み、アルピーヌのチームメイトであるエステバン・オコンをトップ10から蹴落とした。

2018年のモナコGPウィナー、リカルドは13番手までしか順位を上げられずQ2で姿を消した。

左リアをバリアに接触させる場面があったヒュルケンベルグは、オコンの走行を妨害した疑いがあるとしてセッション後にスチュワードから調査を受けたが、お咎めなしの決定が下された。

決勝レースは日本時間5月26日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周3340mのモンテカルロ市街地コースを78周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第8戦モナコGP予選リザルト

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F1モナコGP特集