接触によって左フロントを損傷したアルファタウリの角田裕毅に赤旗を振るマーシャル、2022年5月28日F1モナコGP予選
Courtesy Of Red Bull Content Pool

F1モナコGPに先立ち「赤黄旗者」の最速ラップ抹消を求めるドライバー達

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赤旗や黄旗によって計測ラップの機会が奪われるという事態が過去に幾度となく起きたF1モナコGP前にドライバー達は、原因を作ったドライバーの最速ラップを抹消するよう求めた。

モンテカルロ市街地コースはオーバーテイクが極めて困難であるが故に予選結果が重要だが、その予選において、赤旗や黄旗によりフライング・ラップが妨害されるケースが度々、発生。問題視されてきた。

近年では2022年にセルジオ・ペレスがポルティエでクラッシュを喫し、レッドブルの僚友マックス・フェルスタッペンがタイムを更新できない状況に陥り、確執騒動へと発展した。

この件については故意があったかどうかは明確ではないが、2006年にはミハエル・シューマッハがラスカスで停車。スチュワードは故意によるものであったとの判断を下し、最後尾への降格を命じた。

米インディカーのように黄旗や赤旗を出したドライバーの最速ラップを抹消するというアイデアについて問われたエステバン・オコン(アルピーヌ)は「それについては確か、FIAが検討していると思う」と語った。

「最近のドライバーズミーティングで何度か、ドライバーが赤旗を出した場合の状況を監視する事について話し合ってきたんだ。過去にこの手の問題で他のドライバーがラップをフィニッシュできなかったことを踏まえると妥当な措置だと思う」

GPDAディレクターを務めるジョージ・ラッセル(メルセデス)も「エステバンの意見に賛成だ。予選中にトラックリミット違反を犯せばラップが削除されるわけで、黄旗や赤旗を引き起こした場合はベストラップが削除されるべきだと思う」と述べ、フェルスタッペンも「良いアイデアだと思う」と賛同した。

イベント開幕2日前に公開されたレースディレクターのイベントノートにこのルールに関する記述はないが、金曜夜のドライバーズミーティングで再び議題に上がる事が予想される。

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