
ハジャー、”自信完全喪失”を乗り越え自己最高6位「めちゃくちゃ良い仕事をしたと思う!」
2025年F1第8戦モナコGP予選で、レーシング・ブルズの新人アイザック・ハジャーは、キャリアベストとなる6番手を記録した。屈指の難コースであるモンテカルロ市街地サーキットでの快挙にハジャーは、「予選を前に完全に自信を失っていた」と振り返った。
F1デビューシーズンを過ごすハジャーにとっては、今回がF1マシンで挑む初めてのモナコ予選だった。フリー走行では、FP2で2度のクラッシュを喫し、FP3でも17位と苦戦を強いられた。だが予選では見事な挽回を見せ、Q3に進出すると最終的に6番手を記録。予選自己最高位を更新した。
ハジャーは予選後、「めちゃくちゃ良い仕事をしたと思う! フリー走行は本当にキツかったんだ。特に今朝はね」と振り返った。
「昨日はまだ競争力があったけど、今朝の時点では全く自信がなくて、マジで苦戦してたんだ。だからQ1に入る時点では、Q2に進めるかどうかすら確信が持てなかった。そんな中、6番手で終えられるなんて、ホント、最高の結果だよ」
Courtesy Of Red Bull Content Pool
予選中にバイザーを開けてピットレーンを走行するアイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)、2025年5月24日(土) F1モナコGP(モンテカルロ市街地コース)
予選後、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の走行を妨害したとして、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)に3グリッド降格ペナルティが科されたことにより、ハジャーは5番グリッドから決勝に臨むこととなった。
チームメイトのリアム・ローソンも9番手と、VCARB 02はモンテカルロ市街地コースで高い競争力を発揮している。抜けないモナコでの上位グリッド。ハジャーは決勝に向けて「かなり楽観的だよ」と語る。
「今回は2ストップのレースだから、運が良ければうまくいくし、悪ければ逆もある。どう転ぶかは見てみないと分からないけど、少なくとも僕らに戦えるクルマがあるのは確かだね」
一方のローソンは、「FP2とFP3では本当に調子が良かったから、正直、予選では少し取りこぼした感じがする」と悔しさを滲ませたものの、決勝に向けては、「ポジションは悪くないし、クルマも速い。だから明日は、どれだけそれを最大限に活かせるかだね」と意欲を見せた。
2025年F1モナコGP予選では、ランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションを獲得。2番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)という結果となった。
決勝レースは日本時間5月25日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周3340mのモンテカルロ市街地コースを78周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。