
アロンソ、”厳罰適用”を要請「こんな連中とは一緒に走れない」進路妨害に激昂
アストンマーチンのフェルナンド・アロンソは、5月23日の2025年F1第8戦モナコGPのフリー走行中に幾度となく発生した進路妨害を受け、国際自動車連盟(FIA)に対して厳格なペナルティの適用を求めた。
アロンソは初日フリー走行を終えて、「トラフィックが最大の話題になるだろうね」と語り、「明日の予選では、より厳しい罰則が科されることを願う」と強く訴えた。
「現行のF1マシンだと、このコース上で2台並走するのはかなり難しい。フリー走行ならともかく、予選でこうした妨害が許されるなら、酷いことになるだろうね」
「とはいえ、誰もが同じ条件にあるわけだし、予選では、運を味方につけてクリーンラップを取れるかどうかが、Q1やQ2を突破する鍵になると思う」
この発言の背景には、モンテカルロ市街地コース特有の狭さによる混雑と、他車による度重なる進路妨害がある。これは今回に限った話ではなく、毎年のメイントピックの一つとなっている。
アロンソはFP2セッション中、ヌーベル・シケイン(ターン10〜11)で多くのドライバーがコーナーをカットする様子に苛立ちを爆発させ、「誰もターン10を通ってないじゃないか!本当に気が散る!コーナーをカットしていいのか?なんでこれが許されてるんだ」と無線で訴えた。
また、タバココーナー(ターン12)に向けてシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンのフェラーリ勢に進路を塞がれた際には、コクピット内で拳を振り上げて怒りを示し、ピットへと戻る途中で「こんな連中と一緒に走るなんて無理だ」と不満をあらわにした。
同様の問題を訴えるドライバーは他にもいた。レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、セッション中に複数回のニアミスがあったとして「危険だ」と警鐘を鳴らした。また、フェルスタッペンのチームメイトである角田裕毅も、クリーンラップが確保できるかどうかは「運次第」の状況だったと指摘した。
こうした状況の中、アロンソのチームメイトであるランス・ストロールには、シャルル・ルクレール(フェラーリ)との接触の件で1グリッド降格処分が科されている。
予選における進路妨害には、一般的に厳しい処分が科される傾向がある。たとえば、2025年のF1日本GPでは、チームからの警告がなかったという酌量の余地があったにもかかわらず、ハミルトンの走行を妨げたとして、カルロス・サインツ(ウィリアムズ)に3グリッド降格の処分が下された。
2025年F1モナコGPのFP2では、地元出身のシャルル・ルクレール(フェラーリ)がトップタイムを記録。2番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手にルイス・ハミルトン(フェラーリ)が続く結果となった。
FP3は日本時間5月24日(土)19時30分から、公式予選は同日23時から1時間に渡ってモンテカルロ市街地コースで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。