モンテカルロ市街地コースを走るマクラーレンMCL33
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マクラーレン、車にトラブルも今季ベストリザルト「ポイント獲得の大きなチャンス」

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5月26日(土)に行われたF1モナコGP公式予選を終えて、マクラーレンF1チームのフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンがセッションを振り返った。アロンソは見事Q3に進出し7番手、バンドーンは一歩及ばず12番手でQ2敗退を喫した。

チーム代表を務めるエリック・ブーリエは「今シーズンの予選ベスト。モナコでの7番グリッドと12番グリッドはポイント獲得の大きなチャンス」と述べ、6戦連続の入賞に期待を示した。詳細は明かされなかったが、ブーリエによればバンドーンのマシンは何らかのトラブルを抱えていたという。

ポイント獲得の大きなチャンス

フェルナンド・アロンソ予選: 7位, FP3: 15位

ペースも不足していてバランスも理想的とは言えない状態だったから、FP3で15番手だった時はちょっと心配したよ。でも、チームが予選までに本当に素晴らしい仕事をしてくれたんだ。全く別のマシンになったみたいだよ。コインを投げたら全てが上手く回り始めたって感じかな。

予選は少しストレスが溜まるセッションだった。タイヤが一番新しい美味しい時にラップをまとめ上げなきゃならないのにトラフィックが酷いんだからね。その上でタイムが十分かどうか確認しなきゃならないんだ。激しい争いだったしものすごくチャレンジングだった。

明日のレースは長い戦いになるから、コース脇の壁とは距離を保って走り、可能な限り最高の結果を持って帰りたい。そのためには、1周目に自分のポジションを守りきり、その上で良い戦略を取る必要がある。今回はタイヤが大きな鍵になると思う。ハイパーソフトはデグラデーションがかなり酷いから、マネジメントが必要不可欠だよ。

ストフェル・バンドーン予選: 12位, FP3: 11位

FP3ではマシンに競争力があったんだけど、予選前にちょっとした問題が見つかったんだ。直す時間はなかったから、正しいセッティングができないままに予選に挑むハメになってしまった。すぐに違和感を感じたよ。FP3ほど良くなかったし、少しアンバランスな感じだった。

理想的な予選とはならなかったけど、明日については特に心配してないよ。解決できるはずだからね。振り返ってみると、僕らに高い競争力があるのは間違いない。Q1とQ2ではペースも良かったし、集団に少し近づけたからね。アウトラップでトラフィックが酷かったし、完璧なラップとは言えなかったけど12番手につけた。Q3とのギャップがコンマ2秒だった事を思えば、本来であれば余裕でQ3に行けたはずだよ。

当然がっかりしてるけど、ポイント獲得のチャンスがあるのは間違いない。僕らはスタートタイヤを選択できるしね。ハイパーソフトはベストなレースタイヤとは言えなそうだから、違うコンパウンドでスタートする事で可能性が高まる事を祈ってる。あとは少しの運も必要だね。


モナコGPのポールポジションはダニエル・リカルド(Red Bull)、フロントローにはセバスチャン・ベッテル(Ferrari)が並ぶ結果となった。選手権リーダーのルイス・ハミルトン(Mercedes)は3番グリッドからの挽回を目指す。

シーズン6戦目となるF1モナコGP決勝レースは、日本時間5月27日(日)22時10分からモンテカルロ市街地コースで開催される。日曜は雲が多くなる事が予想されているものの依然として暖かくなる見込みで、晴れの予報が出ている。

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