今季初となる2台揃っての予選Q3進出を果たしたマクラーレン・ホンダだが、明日の決勝ではストフェル・バンドーン、ジェンソン・バトン共にグリッド降格ペナルティが科せられる。特に、自身の責任とは無関係の所でペナルティを受けるスポット参戦のバトンにとっては、極めて残念な状況といえる。
「絶対に抜けない」と形容されるモンテカルロ市街地コースだけに、バトンの失望たるや想像を絶するところであるが、ホンダR&Dの長谷川祐介は、バトンはモチベーションを高く維持しておりチーム内にプロ意識を持ち込んでいると賞賛する。
木曜のFP2の後、ジェンソン・バトンのパワーユニットに異常が発見されたため、チームはMGU-Hとターボチャージャーを交換、これによって今年5基目の交換が行われたバトンのマシンは、明日の決勝を15グリッド降格からスタートすることを余儀なくされている。バトンはインディ500に参戦しモナコGPを欠場しているフェルナンド・アロンソのマシンを使用している。
27日土曜に行われた第6戦F1モナコGPを振り返って、ホンダF1を代表し長谷川がコメントを発表した。
ホンダF1：モナコGP予選後コメント
長谷川祐介ホンダF1プロジェクト総責任者
「今日の予選は2台ともQ3に進出し、また一歩前進する事ができました。それでも明日のレースではペナルティがあるので、両方のドライバーがグリッド降格するのは残念です」
「ストフェルは殊の外良い走りをして、フォーミュラ1のキャリアで初めての予選Q3進出を果たしました。残念なことに、彼はQ2の終わりに壁にぶつかってしまいました。このような狭いサーキットで激しくプッシュしていると、時折このようなことは起こるものです。チームは今夜マシンを修復するために頑張ります。12番手スタートとなりますが、彼がポイントを獲得してくれることを願っています」
「ジェンソンのペースには勇気づけられています。MGU-Hとターボ交換により15グリッド降格のペナルティを受けることが分かった後も、彼はモチベーションを高く保ち続けていました。モナコでこのような状況に陥ってしまうのは特に厳しい事ですが、にも関わらず彼はプロとしての高い意識を見せてくれました」
「レースまではあまり時間はありませんが、今夜はまだやらなければならないことがたくさんあります。明日のさらなる発展のために収集されたデータ分析を続けます」
2017年第6戦F1モナコGP2日目の詳細については、FP3結果とダイジェストと、予選結果とダイジェストをそれぞれ参照されたい。
