角田裕毅「良い兆候がたくさん」”かなり前向き”な気持ちで渡米
10位入賞を果たしたアゼルバイジャンGPの週末から「たくさんの良い兆候」を得たとして角田裕毅(アルファタウリ)は、3戦連続入賞の期待がかかる2023年FIA-F1世界選手権第5戦マイアミGPに向けて「かなり前向き」な気持ちと共にアメリカに飛んだという。
ミッドフィールドは週末ごとに序列が大きく変動する非常にタイトな状況だが、そんな中にあって角田裕毅は11位、11位、10位、10位と驚くべき一貫性を発揮。F1アゼルバイジャンGPで2戦連続となるポイント獲得を果たしてみせた。
バクーに続くマイアミでのダブルヘッダーに向けて角田裕毅は「バクーは少しとっ散らかった週末になってしまいましたが、クルマの性能向上や、ビスターで開発されたアップデートの効果という点で良い兆候がたくさんあったので、本当に前向きな気持ちでマイアミ入りする事ができました」と意気込みを語った。
「特に、最高速の向上を狙ったアップデートが上手くいったように思います」
「アゼルバイジャンのハイライトは予選での8番手で、10位フィニッシュしてポイントを獲得できたのも良かったのですが、実際にはもっと良い結果を狙っていました」
「スプリントは本当に慌ただしい週末ですが、そんな中で様々な状況に対応し、自分自身のパフォーマンスを発揮できたという点に関しては満足しています」
コーナーの種別という点では異なるものの、マイアミ・インターナショナル・オートドロームはバクーと同じストリートサーキットであり、複数のロングストレートを持つという点で共通点がある。
昨年は入賞圏内からスタートするも、ミディアムでの第1スティントでペースが上がらずズルズル後退。最下位を争うような状況で13位フィニッシュしたが、空力効率の改善を狙った前戦でのアップグレードもあり、ポイント争いへの期待は否が応でも高まる。
「マイアミのコースは好きですし、去年はQ3に進む事ができました。特別な雰囲気がありますし、アメリカのファンは本当に熱狂的でした」と角田裕毅は続ける。
「予想以上にすごく暑くて湿度も高く、レースは体力的にかなりきつかったのですが、今回はしっかり準備して臨むつもりです」
「シミュレーターを使ってたくさん作業に取り組んできましたし、幾つかのセクションはバクーに似ているので、今週末もペースを発揮していければと思っていますし、クルマの改善も続けていきたいと思っています」
全長5,412mのマイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われた2022年のF1マイアミGPでは予選3番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールシッターのシャルル・ルクレール(フェラーリ)を交わして逆転優勝を飾った。
F1マイアミGPは日本時間5月6日(金)27時からのフリー走行1で幕を開ける。予選と決勝を含めた全セッションはDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。