ラッセルが初日最速!フェルスタッペンは油圧トラブルで無計測 / F1マイアミGP《FP2》結果とダイジェスト

メルセデスW13をドライブするジョージ・ラッセル、2022年5月6日F1マイアミGP FP1Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

2022 F1第5戦マイアミGP金曜2回目のフリー走行が現地5月6日に開催され、メルセデスのジョージ・ラッセルがシャルル・ルクレール(フェラーリ)を0.106秒差で抑え、初日をトップで締め括った。

3番手はセルジオ・ペレス(レッドブル)。2度のスピンを喫しながらも面目躍如の走りを披露した。4番手にはルイス・ハミルトンが続き、前後ウイングを含むアップグレードを投入したメルセデスが復活の兆しを感じさせる速さを見せた。

FP1で壁をこすったために、レッドブルは「予防的措置」としてマックス・フェルスタッペン駆る1号車のギアボックス交換作業に取り組んだ。この結果、セッションの冒頭半分は失われ、更にコースに出た直後には油圧に問題を抱え、挙げ句に右リアブレーキの出火に見舞われた。

暑いコンディションによるオーバーヒート絡みか、それとも潜在的な信頼性の問題か。フェルスタッペンは走行僅か1周のノータイム19番手に終わった。

同様にFP1でクラッシュを喫したバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)もマシンの修復作業が終わらず、一度もガレージから出る事ができずに初日を終えた。僚友の代わりに周冠宇は8番手を刻んだ。

FP1に引き続き現地マイアミは晴天に見舞われ、プラクティス2は気温33℃、路面43℃のドライコンディションでスタートした。

変わらず路面は滑りやすく、特に”フェイク・マリーナ”が設けられているターン7~8のヘアピンと、”ミス・ジェネレーター”が組み込まれるセクター2の最終パートでコントロールを失うマシンが多く見られた。

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マイアミ・インターナショナル・オートドローム(F1マイアミGP)のコースレイアウト図とDRSゾーン

予選と決勝に向けて荒れた展開を予想させるかのように、2度に渡って赤旗が振られた。

まずはセッション開始20分、暫定トップタイムを刻んだ直後のカルロス・サインツ(フェラーリ)がターン14でリアをロックさせクラッシュ。車体左側を中心に大きなダメージを負った。10分近くに渡って赤旗中断となった。

キャリアを通してミスが少ない事がサインツの強みの一つであったが、今年はオーストラリアとエミリア・ロマーニャで2戦連続のリタイヤを喫しており、ドライビングエラーが際立っている。本人は否定しているが、トップチーム故のプレッシャーを抱えている事は疑いない。

残り13分を切ると、今度はウィリアムズのニコラス・ラティフィが「問題だ…ドライブを失った」と報告してターン9脇のバリアの側にマシンを停めた。ホイールが緩んだ事が原因とみられる。2度目の赤旗が振られた。

アルファタウリ勢はピエール・ガスリーが7番手と再びトップ10につけた。角田裕毅はFP1よりもスピードを引き上げ、ダニエル・リカルド(マクラーレン)とセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)に挟まれる13番手タイムをマークした。

ダウンフォース強化のための改良型リアブレーキ・ダクトを持ち込んだアルピーヌはフェルナンド・アロンソが5番手を記録。強化型フロントサスペンションとフロアにステーを追加したマクラーレンのランド・ノリスがこれに続いた。

2022年F1第5戦マイアミグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間5月7日(土)26時から1時間の日程で開催される。

2022年F1第5戦マイアミGPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:29.938 17
2 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:30.044 +0.106 20
3 11 セルジオ・ペレス レッドブル 1:30.150 +0.212 18
4 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:30.179 +0.241 17
5 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:30.372 +0.434 19
6 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:30.535 +0.597 19
7 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ 1:30.547 +0.609 19
8 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:30.860 +0.922 23
9 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:30.861 +0.923 19
10 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:30.921 +0.983 18
11 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:30.964 +1.026 9
12 3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:31.208 +1.270 22
13 22 角田裕毅 アルファタウリ 1:31.260 +1.322 22
14 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:31.393 +1.455 22
15 47 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 1:31.587 +1.649 20
16 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:31.631 +1.693 22
17 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:31.710 +1.772 21
18 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:32.913 +2.975 14
19 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1

コンディション

天気晴れ
気温33℃
路面温度43℃

セッション概要

グランプリ名 F1マイアミGP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 マイアミ・インターナショナル・オートドローム
設立 2022年
全長 5412m
コーナー数 19
周回方向 時計回り

F1マイアミGP特集

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