2022 F1第5戦マイアミGP土曜3回目のフリー走行が現地5月7日に行われ、レッドブルのセルジオ・ペレスが1分30秒304をマーク。公式予選前最後のプラクティスでタイムシートのトップに立った。

2番手は安定のフェラーリ、シャルル・ルクレールがコンマ2秒遅れで並び、3番手にはマックス・フェルスタッペンが続いてレッドブル勢が上位に並んだ。

フェルスタッペンは信頼性に関するトラブルによってFP2を棒に振った初日を経て、可能な限り走り込む事に集中。セッション中断によって走行時間が削られる状況となりながらも、20周とまずまずの距離を重ねた。

最終盤のソフトタイヤでの計測の際には、セクター1で全体ベストを更新しながらも、高架下へと続くタイトで起伏があるターン14のイン側の縁石に乗り上げ、あわやクラッシュかというシーンがあった。

グランプリ2日目を迎えた現地マイアミの上空には一部に厚い雲が垂れ込めながらも、予選結果を占うセッションは気温33℃、路面49℃のドライコンディションでスタートした。降水確率20%との予報が出る中、最後まで雨が路面を濡らす事はなかった。

3度の赤旗が振られた初日に続き、3回目のフリー走行も開始15分を前にインシデントが発生。再びセッションが中断される展開となった。

エステバン・オコン（アルピーヌ）は、初日にカルロス・サインツがクラッシュしたのと全く同じターン14でリアタイヤをロックさせ、ウォールに激突した。

このエリアにはタイヤバリアがなく、コンタクトしたのがコンクリートの壁であったため、31号車アルピーヌA522は左フロントを中心に大きな衝撃を受け、大量のデブリがコース上に飛散した。

予防的措置としてオコンはメディカルセンターへと向かったが、FIA医療スタッフの診断を経てすぐにパドックへと戻っていった。モノコックが損傷したために交換作業が間に合わず、予選を欠場した。

ファステストラップは初日FP2よりも遅くなった。路面温度そのものに大きな変化はなかったものの、風が強まりコンディションが変化した。またFP3に先立っては、初日前に行われたのと同じターン17の路面に再度、修復が施された。更にピットエントリーの縁石も取り除かれ、代わりにボラードが設置された。

初日セッションで最速を含む上位に並んだメルセデス勢は一転、揃って下位に沈んだ。ルイス・ハミルトンは15番手、ジョージ・ラッセルは17番手でヘルメットを脱いだ。

アルファタウリ勢はセッションを経る毎にタイムを改善している角田裕毅が11番手と、10番手ランド・ノリス（マクラーレン）に1000分の65秒差に迫った。ピエール・ガスリーは16番手と、前後をシルバーアローに挟まれた。

ミッドフィールド最上位となる4番手はフェルナンド・アロンソ。今季のアルピーヌはレースペースは今ひとつながらも一発の速さで光る。セバスチャン・ベッテル（アストンマーチン）が1000分の13秒差で6番手に続いた。

FP1でクラッシュを喫し、初日の殆どを失ったバルテリ・ボッタスは全車最多となる26周を重ねて14番手につけた。

全3ラウンド、計1時間が予定される2022年F1マイアミ・グランプリ公式予選は、日本時間5月7日(土)29時からマイアミ・インターナショナル・オートドロームにて行われる。雷雨の可能性も指摘されており、荒れた展開となる事も予想される。

2022年F1第5戦マイアミGPフリー走行3（FP3）リザルト

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サーキット

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