エルマノス・ロドリゲス・サーキットを周回するフェラーリのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツ、2023年10月27日F1メキシコGP
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

伏兵フェラーリが今季初の最前列独占!リカルド2列目、波乱に加えて多数調査の混乱 / F1メキシコGP《予選》結果とダイジェスト

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2023年FIA-F1世界選手権20戦メキシコGP予選が現地10月28日(土)に行われ、シャルル・ルクレールが1分17秒166のトップタイムを、カルロス・サインツが2番手を刻み、スクーデリア・フェラーリが今季初めて最前列を独占した。

フェラーリはQ2まで一切、目立ったところがなくフィールドに埋もれていたが、Q3の最初のラップで突如、暫定フロントロウを手にする驚きのパフォーマンスを発揮。最終ラップは改善できなかったが、それでもポジションを守るに十分で、ルクレールにとっては前戦アメリカGPに続く2戦連続、今季4回目となる「良い意味でのサプライズ」ポールポジションとなった。

すべてのプラクティスで最速を刻んだマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はQ3最終ラップでタイムを更新するも、ルクレールに0.097秒及ばず3番手に甘んじた。

フェルスタッペンと並ぶ2列目4番グリッドはダニエル・リカルド(アルファタウリ)。復帰4戦目にしてチームの今季ベストグリッドを大幅に塗り替えた。パワーユニット及びギアボックス交換により最後尾スタートとなるチームメイトの角田裕毅は、Q2に駒を進めた後、タイムを計測せずに15番手でクルマを降りた。

大歓声を受けてコースインした地元の英雄、セルジオ・ペレスは僚友フェルスタッペンから0.119秒遅れの5番手に食らいつき、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とオスカー・ピアストリ(マクラーレン)をそれぞれ、6番手と7番手に退けた。8番手にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が続いた。

ランド・ノリス(マクラーレン)が19番手最後尾に沈むなど、エルマノス・ロドリゲス・サーキットでの予選は例年通り波乱となっただけでなく、ピットレーン出口でのインシデントや黄旗無視の疑いを巡り、8名が予選後に調査される混乱の事態となった。

ただ結果的には、Q1ノータイムのローガン・サージェント(ウィリアムズ)に黄旗無視による10グリッド降格ペナルティと2点のペナルティポイントが、そしてウィリアムズにピットレーンの安全義務違反により2万ユーロの罰金が科されたのみで、リザルトへの影響はなかった。

FP1とFP3で共に2番手を刻み、ダークホース筆頭と見られていたアレックス・アルボン(ウィリアムズ)は一旦、Q3に駒を進めたかに思われたが、ターン2のトラックリミットによりタイムが抹消され14番手に終わった。

ライバルの不運を受けQ3進出を果たした周冠宇は10番手でセッションを終え、バルテリ・ボッタスが9番手を記録した事からアルファロメオがトップ10に2台を並べる結果となった。

予選Q1:調査乱舞、ノリスが敗退

決勝のスターティング・グリッドを決する争いは気温26℃、路面45℃と、直前のFP3より暑いドライ・コンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリはハード(白色)にC3、ミディアム(黄色)にC4、ソフト(赤色)にC5という最も柔らかいレンジのコンパウンドを持ち込んだ。

フェラーリ、メルセデス、マクラーレンは1回目のタイヤセットにミディアムを選んだ。マクラーレンは最終ラップでソフトタイヤを投入。ピアストリはタイムを改善したが、ノリスはターン10で派手にクルマをスライドさせ、ノックアウトゾーンから抜け出せず19番手に終わった。

リカルドはチームメイトの牽引を受け3番手タイムを記録。唯一、1セットのみでQ2に駒を進めた。角田裕毅は11番手を記録した。

前戦アメリカGPでキャリア初のポイントを獲得したサージェントは、計測ラップ2回ともがトラックリミットとなり最下位に終わった。

路面の改善が予想される中、セッション終盤に向けてピットレーン出口には大渋滞が発生。後続車両を妨害した可能性があるとして、フェルスタッペンとラッセル、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)の3名が予選後に召喚されたがお咎めなしの裁定が下った

また最終盤にアロンソがターン3でスピンを喫した際、ハミルトンとサージェントは黄旗無視、サージェントと角田裕毅は他車をオーバーテイクした疑いがあるとして、こちらも調査リストに追加されたが、角田裕毅は召喚されず、ハミルトンはお咎めなしとなり、サージェントのみ違反が認められた

更にラッセル、ノリス、周冠宇の3名に関しては不必要に低速走行した疑いがあるとして、同じ様に調査が行われたが、他車に進路を譲るなど、走行妨害を避けるべく採った適切な行動の結果であるとして、こちらもお咎めなしの裁定が下された。

ノックアウト

  • エステバン・オコン(アルピーヌ)
  • ケビン・マグヌッセン(ハース)
  • ランス・ストロール(アストンマーチン)
  • ランド・ノリス(マクラーレン)
  • ローガン・サージェント(ウィリアムズ)

予選Q2:アルボンが痛恨のトラックリミット

角田裕毅は再びリカルドを牽引し、自身は計測ラップを走らずノータイム15番手でセッションを終えた。ガレージから出る際、右リアがウィリアムズのジャッキにぶつかった事で、ウィリアムズには罰金が科された

サインツは10番手ギリギリでQ2を突破。ボッタスが7番手でQ3進出を決めた一方、周冠宇は0.058秒及ばず11番手で姿を消したかに思われたが、アルボンがターン2のトラックリミットを越えた事で代わってQ3に駒を進めた。

アロンソもアルボンの不運の恩恵を受けたが、それでも13番手と、前戦に続いてQ3進出を逃した。

ノックアウト

  • ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
  • ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)
  • フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)
  • アレックス・アルボン(ウィリアムズ)
  • 角田裕毅(アルファタウリ)

2023年F1第20戦メキシコGP予選リザルト

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:18.401 1:17.901 1:17.166 17
2 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:18.755 1:18.382 1:17.233 17
3 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:18.099 1:17.625 1:17.263 15
4 3 ダニエル・リカルド アルファタウリ・ホンダRBPT 1:18.341 1:17.706 1:17.382 15
5 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:18.553 1:18.124 1:17.423 16
6 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:18.677 1:17.571 1:17.454 18
7 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:18.241 1:17.874 1:17.623 18
8 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:18.893 1:17.673 1:17.674 19
9 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 1:18.429 1:18.016 1:18.032 17
10 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:19.016 1:18.440 1:18.050 15
11 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:18.945 1:18.521 15
12 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:18.969 1:18.524 12
13 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:18.848 1:18.738 14
14 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:18.828 1:19.147 12
15 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダRBPT 1:18.890 DNF 11
16 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:19.080 6
17 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:19.163 9
18 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:19.227 9
19 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:21.554 6
NC 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス DNF 6

コンディション

天気晴れ
気温26℃
路面温度45℃

セッション概要

グランプリ名 F1メキシコGP
セッション種別 予選
セッション開始日時

サーキット

名称 エルマノス・ロドリゲス・サーキット
設立 1962年
全長 4304m
コーナー数 16
周回方向 時計回り

F1メキシコGP特集