エルマノス・ロドリゲス・サーキットを周回するマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2023年10月27日F1メキシコGP FP1
Courtesy Of Red Bull Content Pool

5チームが若手起用…アルボン、0.095秒差で最速フェルスタッペンに迫る / F1メキシコGP《FP1》結果とダイジェスト

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シーズン第20戦、2023年F1世界選手権メキシコGPが10月27日に開幕を迎え、最速を刻んだマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に対してアレックス・アルボン(ウィリアムズ)が僅か0.095秒差にまで迫る速さを見せた。角田裕毅(アルファタウリ)はアイザック・ハジャーにステアリングを譲った。

標高約2285mの高地に位置するエルマノス・ロドリゲス・サーキットは、海抜0m地点と比較して約22%もダウンフォースが低下する。ウィリアムズは今年、ロングストレートを持つローダウンフォース・コースで度々、力強いパフォーマンスを発揮してきた。アルボンの僚友ローガン・サージェントは1.4秒遅れの14番手に留まった。

地元の英雄セルジオ・ペレスは母国観衆の声援を受け、チームメイトから0.297秒遅れの3番手と、まずまずのスタートを切った。

苦戦を予想するマクラーレン勢は、ランド・ノリスがシャルル・ルクレールを0.060秒差で抑える4番手を刻み、本コース初走行のチームメイト、オスカー・ピアストリは6番手をマークした。

2024年の導入の是非を見極めるべくピレリは各車に対し、FP1とFP2用として新型C4コンパウンドを2セット追加供給した。各車の自己ベストはC5コンパウンドだが、ピアストリのみ、プロトタイプで最速を残した。

体調不良により開幕前日のメディアデーを欠席したカルロス・サインツ(フェラーリ)は、油圧漏れのトラブルに見舞われた結果、ターン1でコース外に飛び出し、修復のために走行時間を失いながらも7番手につけた。

ダニエル・リカルド(アルファタウリ)は序盤のストレートでボディワークの一部が脱落するアクシデントに見舞われたが、それでもエステバン・オコン(アルピーヌ)とランス・ストロール(アストンマーチン)を抑えて8番手を刻んだ。

ルーキー起用義務を消化すべく計5チームが若手ドライバーを起用した。

5名の中で最速を刻んだのはフェラーリ育成ドライバーのオリバー・ベアマンだった。ケビン・マグヌッセン(ハース)のマシンを借り受け、僚友ニコ・ヒュルケンベルグからコンマ3秒遅れの15番手タイムを記録した。

角田裕毅からステアリングを託されたアイザック・ハジャーは17番手、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)の代わりに出走したジャック・ドゥーハンは18番手、ジョージ・ラッセルのメルセデスW14をドライブしたフレデリック・ヴェスティは19番手でクルマを降りた。

ガレージ内を歩くアイザック・ハジャー(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年10月27日(金) F1メキシコGP FP1(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

ガレージ内を歩くアイザック・ハジャー(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年10月27日(金) F1メキシコGP FP1(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)

FIA-F2選手権のポイントリーダー、テオ・プルシェールにとっては散々なセッションとなった。ブレーキペダルに問題があるとの報告を上げてガレージに戻るもアルファロメオは時間内に修復する事ができず、プルシェールはラップタイムを残せないままチェッカーを前にクルマを降りた。

2回目のフリー走行は日本時間10月27日(金)31時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第20戦メキシコGPフリー走行1(FP1)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:19.718 29
2 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:19.813 +0.095 30
3 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:20.015 +0.297 27
4 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:20.237 +0.519 29
5 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:20.297 +0.579 29
6 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:20.463 +0.745 31
7 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:20.479 +0.761 22
8 3 ダニエル・リカルド アルファタウリ・ホンダRBPT 1:20.568 +0.850 30
9 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:20.677 +0.959 26
10 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:20.687 +0.969 26
11 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:20.724 +1.006 24
12 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:20.968 +1.250 28
13 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:21.129 +1.411 26
14 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 1:21.157 +1.439 30
15 50 オリバー・ベアマン ハース・フェラーリ 1:21.313 +1.595 30
16 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:21.347 +1.629 17
17 41 アイザック・ハジャー アルファタウリ・ホンダRBPT 1:21.941 +2.223 25
18 61 ジャック・ドゥーハン アルピーヌ・ルノー 1:22.109 +2.391 24
19 42 フレデリック・ベスティ メルセデス 1:22.937 +3.219 25
20 98 テオ・プルシェール アルファロメオ・フェラーリ 4

コンディション

天気晴れ
気温22℃
路面温度40℃

セッション概要

グランプリ名 F1メキシコGP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 エルマノス・ロドリゲス・サーキット
設立 1962年
全長 4304m
コーナー数 16
周回方向 時計回り

F1メキシコGP特集