マクラーレン、F1のテクノロジーを自転車競技に…UCIバーレーン・メリダへの出資を発表
マクラーレンは12日、UCI国際自転車競技連合のワールドチームカップである「バーレーン・メリダ・プロサイクリングチーム」への出資を発表した。出資比率は50%。資金面だけでなく技術・スポーツ工学、マーケティングや商業面など、幅広い分野でパートナシップを組む事になる。
「バーレーン・メリダ」はバーレーン王室の王子、ナセル・ビン・ハマド・アル・カリファの主導のもと2017年に誕生。マクラーレンの大株主であるマムタラカトはバーレーンの政府系投資会社であり、英国ウォーキングのチームは、ペルシャ湾に浮かぶ島国が支配している。
マクラーレンは、F1で培われたテクノロジーを様々な領域へと応用する事業を営んでおり、最近では米国カルフォルニアに本拠地を置く自転車メーカー、スペシャライズドと提携して、お値段150万円の「S-Works + McLaren Venge」を制作。2012年のロンドンオリンピックではイギリス代表チームとコラボレーションし、システム面での協力を行っている。
Mclarenのチーフ・マーケティング・オフィサー、ジョン・アラートは「マクラーレンの事業の中核にあるものは、レース、テクノロジー、そしてヒューマンパフォーマンスだ」と語る。
「我々は過去に自転車競技に関与した経験があった事もあり、参入を検討していた。今回の提携は我々の持つ技術やビジョンに叶うものである。バーレーン・メリダとは完璧なパートナーシップを築けるはずだ」
「プロサイクリングの世界には、最高のアスリートと最もコンペティティブなチームが集う場所だ。今後数ヶ月は猛烈に仕事に取り組む事になるだろう」