マクラーレン、第3世代「Gen3」導入の2022/23年フォーミュラE参戦権を確保
F1世界選手権に参戦するマクラーレン・レーシングは1月11日(月)、第3世代マシン「Gen3」が導入される2022/23年シーズンのABB-FIAフォーミュラE世界選手権への参戦権を手にした事を発表した。
英国ウォーキングのチームはフォーミュラEとの間で契約を締結し、2022/23年シーズン、つまりシーズン9以降へのレーシングチームとしての参戦オプションを確保した。機密情報を理由に契約金は開示されていない。
マクラーレンは独占バッテリー・サプライヤーとしてフォーミュラEに関与してきたため、チームとしての参戦を禁止されていたが、本契約は2021/22年シーズンを以て満了を迎える。Gen3時代のバッテリー供給はウィリアムズ・アドバンスト・エンジニアリングが担当する。
今回の発表は参戦を約束するものではなく、あくまでも参戦のための枠を購入したに過ぎない。マクラーレンは最終決定のデッドラインを公表しておらず、今年1年をかけて様々な尺度からシリーズ参戦の可能性を評価していくと述べるに留めた。
同様のアプローチで実際に参戦に至ったチームと言えばメルセデスが記憶に新しい。メルセデスは2017年に参戦権利契約に署名。その数カ月後に正式参戦を発表した。
オプションを行使して実際に参戦するとなった場合、ゼロからチームを立ち上げるか、既存チームとの提携という主に2つの方法が考えられるが、可能性が高いのは後者だろう。
アンドレッティとタッグを組むBMW並びに、アプトスポーツラインと組むアウディは各々、2020/21年シーズン末を以てシリーズから撤退する。なおアンドレッティはブラウンが代表を務めるユナイテッド・オートスポーツと提携してエクストリームEにエントリーするなど、既に深い関係を築いている。
仮に独自にチームを立ち上げた場合、F1プロジェクトに関わるスタッフがフォーミュラEに配置転換される可能性もある。