マクラーレンF1、2022年の新車「MCL36」を世界初公開…印象的なスカイブルー
マクラーレンF1チームは2月11日(金)、栄光復活に向けて2022年シーズンのFIA-F1世界選手権に投入する新車「MCL36」を世界初公開した。
英国ウォーキングのチームは本拠マクラーレン・テクノロジー・センターで2022年のチーム体制発表を行い、全てが一新された新たなチャレンジャーをアンベイルした。
チームは過去4シーズンに渡って濃い目のブルーを愛用してきた。パパイヤオレンジは変わらぬものの、スカイブルーとの組み合わせが印象的だ。
MCL36のボディワークの下には2021年にシルバーアローを8連覇に導いたメルセデス製パワーユニットの最新スペックが搭載されるが、同じPUを積むアストンマーチン「AMR22」とは後部ボディワークの形状が大きく異る。
通常のシーズンであれば先代をベースに開発を進める事になるが、MCL36は全てが刷新された完全に新しいマシンだ。ジャッキやホイールガン、輸送の際に使用するフライトケースやその他の梱包設備などを含めて、マシン以外もすべてが再設計された。
ライバルのアルピーヌとアストンマーチンが首脳陣交代に揺れる中、マクラーレンはザク・ブラウンCEOの下、チーム・プリンシパルのアンドレアス・ザイドルとテクニカル・ディレクターのジェームズ・キーを含めて安定した組織体制を以てF1新時代に臨む。
昨年ルノーからマクラーレンへと移籍したダニエル・リカルドはイタリアGPで見事な勝利を収めたものの、通季として見ればチームメイトのランド・ノリスと45ポイント差のランキング8位という失望の成績に終わった。非入賞レースは8回に及んだ。
プラクティスが短縮され、更にテストが減る中での慣れないチームとマシンという大きなハンデがあった事は確かだが、マクラーレンがフェラーリはもちろん、レッドブルやメルセデスに対峙するためにはオージーがノリスと遜色ないパフォーマンスを発揮する事が必要だ。
2020年にルノーで2回の表彰台を獲得し、レッドブルで7回のグランプリを制したリカルドがトップレーサーである事は疑いないが、仮に今季も昨年と似たような状況になれば内外からの大きなプレッシャーに晒される事は避けられない。