F1アカデミーに参戦するアムナ・アル・クバイシ(MPモータースポーツ)を囲むビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チームのリアム・ローソン、角田裕毅、ダニエル・リカルド、2024年3月9日(土) F1アカデミー第1戦ジェッダ・レース2にて
Courtesy Of Red Bull Content Pool

マルコが示唆…角田裕毅の2025年チームメイト決定か、リカルド対ローソンのRBシート争いの結末は

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レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコによれば、角田裕毅の2025年のチームメイト、ダニエル・リカルドとリアム・ローソンが争うRBのもう一つのシートは既に決定している可能性がある。

シーズン序盤にセルジオ・ペレスとの契約を延長したことでマックス・フェルスタッペンの隣のシートは埋まり、レッドブルはパドックの噂に終止符を打ったが、同時に姉妹チームに贅沢な悩みをもたらした。

RBの2つのシートは所属3名のドライバーで争われることとなった。一貫性を以てポイントを積み上げ続け、ライバルチームからアプローチを受けるまでに成長した角田裕毅がまずは1つ目のシートを掴み取った。

残されたもう一つのシートはリカルドとローソンの一騎打ちとなった。

セットアップや開発において有益な技術的フィードバックを与えるなど、リカルドは豊富な経験を以てチームに貢献しているが、リカルドの代役として2023年後半の5レースに出場し、シンガポールで9位入賞を果たすなど好成績を残したローソンは、2025年のシートが与えられない場合、契約上、レッドブルファミリーを離れることが可能だ。

全24戦で争われる2024年シーズンはまだ14戦が残っているが、マルコによればオーストリアGPを前に早くもレッドブル首脳陣は、期待の若手、チームのテスト兼リザーブ・ドライバーを務める22歳のニュージーランド人ドライバーの昇格を決断したようだ。

墺紙クライネ・ツァイトゥングとのインタビューの中でマルコは、ローソンが「近い内に」レギュラードライバーを務めることになると仄めかした。

「株主はRBがジュニアチームであることを明確にしている。我々はそれに従って行動しなければならない」とマルコは語る。

「並外れたパフォーマンスを見せてレッドブル・レーシングに適任であると示すことがリカルドの目標だったが、このシートは今やセルジオ・ペレスが手にしており、この計画は無効となった」

「だから、近いうちに若いドライバーを起用しなければならない」

「それはリアム・ローソンだ」

ローソンがレッドブルの総意であるかは分からない。レッドブル総帥、故ディートリッヒ・マテシッツの生前にドライバー人事に絶対的な影響力を誇っていたマルコはローソンを推しているが、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はリカルドを高く評価している。

一方で、マルコが角田裕毅の残留を明言したその週の末にRBは、角田裕毅が2025年もRBからF1に参戦すると正式発表した。

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