意外な顔ぶれズラリ、ラッセル最速も予選占い難きタイムシート…角田裕毅は18番手 / F1ラスベガスGP《FP3》結果とダイジェスト
ジョージ・ラッセル(メルセデス)が1分34秒093を記録。後続にコンマ4秒差をつけ2023年F1第22戦ラスベガスGPの最終プラクティスでトップに立った。角田裕毅(アルファタウリ)は18番手という結果となった。
2番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手にローガン・サージェント(ウィリアムズ)と、トップ3には意外な顔ぶれが並んだが、FP3のタイムシートは勢力図という点でかなり歪んだものになった。
セッションは気温17℃、路面18℃のドライコンディションでスタートした。全20台が最後の調整のために一時間に渡って周回を重ねた。初日同様、何事もなく終わるかに思われたが、終盤に赤旗が振られた。
残り7分、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)がまずはフロント、次にリアをターン5のバリアに打ち付けた。リアサスペンションは折れ、タイヤが脱落した事からセッションは中断され、残り時間が僅かであったためにそのまま終了した。
終盤に向けてはタイムアタックに向けて全車がソフトタイヤを履いていた。ラッセルを含む数名を除き、多くが赤旗により計測ラップを断念せざるを得ず、結果としてタイムシートの信憑性が損なわれた。
🚩 RED FLAG 🚩
Alex Albon makes contact with the barrier and loses his rear tyre with less than 6 minutes remaining in FP3
The session will not be resumed#LasVegasGP #F1 pic.twitter.com/N9YpBVcrJX
— Formula 1 (@F1) November 18, 2023
タイムシート上の結果と実力とが最も乖離したであろうチームはフェラーリだ。シャルル・ルクレールは16番手、カルロス・サインツは17番手に沈んだが、フェラーリは唯一、ソフトで一度も計測ラップをフィニッシュしなかった。
ルクレールはセクター1で自己ベスト、セクター2で全体ベストを刻んでいたものの、事故の影響で走り終える事ができなかった。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)も最終1回目の計測ラップでコース外に飛び出し、その後のラップが赤旗の影響を受けたため4番手に留まった。
この日も路面の進化は著しく、計測のタイミングがラップタイムに大きな影響を与えた。予選に向けては路面の更なる改善とスリップストリームに注目が集まる事だろう。フェラーリ優位に見えるが、それでも明らかなポール候補はおらず、未知数だらけだ。
周冠宇(アルファロメオ)が派手なロックアップを喫するなど、初日に引き続きコース外に飛び出すマシンが多く見られたが、アルボンを除いてセッションの進行に大きな影響を与えるインシデントはなかった。
マクラーレンとアストンマーチンは1周のみ走って皮むきを行ったが、それを除けばハードタイヤで周回を重ねた者は皆無だった。レッドブル、アルファタウリ、アルファロメオ、アルピーヌはソフトのみ使用し、ミディアムを温存した。
全3ラウンド、計1時間が予定されるF1ラスベガスGPの公式予選は、現地11月17日(金)24時からラスベガス市街地コースにて行われる。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2023年F1第22戦ラスベガスGPフリー走行3(FP3)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:34.093 | 23 | |
2 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:34.491 | +0.398 | 20 |
3 | 2 | サージェント | ウィリアムズ | 1:34.645 | +0.552 | 17 |
4 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:34.653 | +0.560 | 14 |
5 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:34.706 | +0.613 | 13 |
6 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:34.726 | +0.633 | 14 |
7 | 14 | アロンソ | アストンマーチン | 1:34.788 | +0.695 | 18 |
8 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:34.853 | +0.760 | 24 |
9 | 77 | ボッタス | アルファロメオ | 1:34.908 | +0.815 | 18 |
10 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:35.067 | +0.974 | 18 |
11 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:35.089 | +0.996 | 17 |
12 | 27 | ヒュルケンベルグ | ハース | 1:35.112 | +1.019 | 17 |
13 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:35.253 | +1.160 | 20 |
14 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:35.297 | +1.204 | 15 |
15 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1:35.881 | +1.788 | 15 |
16 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:35.908 | +1.815 | 22 |
17 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:35.939 | +1.846 | 21 |
18 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:36.087 | +1.994 | 15 |
19 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:36.485 | +2.392 | 12 |
20 | 3 | リカルド | アルファタウリ | 1:37.778 | +3.685 | 15 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 17℃ |
路面温度 | 18℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1ラスベガスGP |
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セッション種別 | フリー走行3 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | ラスベガス市街地コース |
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設立 | 2023年 |
全長 | 6201m |
コーナー数 | 17 |
周回方向 | 反時計回り |