ホンダ撤退で存続危機もF1王座を勝ち取ったブラウンGP、舞台裏描くキアヌ・リーブス司会のドキュメンタリーが11月15日に配信開始
Disney+は10月16日(月)、キアヌ・リーブスが司会兼製作総指揮を務める台本なしのオリジナルF1ドキュメンタリー「Brawn: The Impossible Formula 1 Story」の配信を2023年11月15日より開始すると発表した。
4部構成の本シリーズでは「ジョン・ウィック」や「マトリックス・レザレクションズ」等で知られるレバノン生まれのカナダ人ハリウッドスターがホスト役を務め、一時は存続の危機に立たされながらも2009年のF1世界選手権を制した「ブラウンGP」の「不可能を可能にした」劇的ドラマとその舞台裏を描く。
英国ブラックリーのチームはホンダのF1撤退に伴い消滅の危機に直面した。しかしながら当時チーム代表を務めていたロス・ブラウンによって「1ポンド」で買い取られ、「ブラウンGP」として再生。辛うじて2009年のグリッドについた。
当初はヴァージンとヘンリ・ロイドの2ブランドしかスポンサーがなく、まっさらな車体が資金不足を象徴していた。それにも関わらず、メルセデスエンジンが積まれたホンダ搭載仕様の「BGP001」は通算8勝をマーク。ジェンソン・バトンが初のワールドタイトルに輝くという劇的なシーズンとなった。
センセーショナルなドラマと共にF1の歴史に名を残したブラウンGPは2010年を前にメルセデスに売却された。
ドキュメンタリーにはブラウンやバトンに加え、当時のCEOであるニック・フライやルーベンス・バリチェロ、そしてライバルチームのチーム代表、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナーが出演。その多くが未公開のF1アーカイブを交えて「驚くべき成功の物語」を明らかにするという。
英国ではDisney+で、米国ではHuluで2023年11月15日よりストリーミング配信される。日本での配信については未定だ。
制作はノース・ワン・プロダクション。脚本と製作はサイモン・ハマーソンと3度の英国アカデミー賞受賞歴を持つニール・ダンカンソンが、そして監督は「フェラーリ ~不滅の栄光~」などで知られるダリル・グッドリッチが務める。