【動画】F1日本GP 2017年《決勝》ハイライト / 負の連鎖止まらぬベッテル、自力タイトルの望み潰える

2017年F1日本GP決勝ハイライト動画

鈴鹿でのレースを終えて、F1は2017年の日本グランプリ決勝レースの模様を6分26秒にまとめたハイライト動画を公開した。コメンテーターはデイビット・クロフトとマーティン・ブランドルの2人。

29回目のF1開催を迎えた鈴鹿サーキットの決勝は、金曜・土曜とは打って変わって晴れ渡る秋晴れに恵まれた。レースはメルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウィンを決め、通算71勝目、今シーズン10度目の勝利を手にした。

チャンピオンシップで2位につけているセバスチャン・ベッテルは予選3番手、2番手バルテリ・ボッタスがギアボックス交換によってグリッド降格を受けたため、2番グリッドから逆転を目指した。アジアラウンド以降は不運続きのフェラーリ、その悪しき流れは鈴鹿でも変わらなかった。

レコノサンスラップ後には既に異変を察知していたフェラーリ陣営、ベッテルのエンジン不調を感じ取っていた。スタート後、出力の上がらないベッテルはズルズルとポジションを落とし、4周目にガレージにマシンを収めた。選手権をポイント差は59に拡大。今季王者獲得は絶望的な状況に追い込まれた。

F1日本グランプリ決勝動画の主な内容

紹介するのはレース中の注目シーンをまとめた映像。ナレーションが英語であるため、まずは動画の内容を簡単に紹介する。

決勝前日に翌戦からルノー移籍が発表されたカルロス・サインツ。3年に渡って所属したトロ・ロッソでの最後のレースは、僅か1周で終わってしまった。6コーナーでアウト側を走行中にグリップを失いコースオフ、そのままリタイヤとなった。「トロ・ロッソでの最後のレースをこんな形で終えたくなかった」ガレージに戻ったサインツはチームに謝罪した。


エンジンパワーが上がらないベッテルは、1周目のヘアピンでフェルスタッペンに、2周目のホームストレートで一気に3台に抜かれてしまった。チーム発表によれば、トラブルの原因はスパークプラグの故障だという。ノーポイントに終わったベッテル、自力での王者獲得は不可能な状況に追い込まれた。

マシンの不具合によって、勝てるレースを立て続けに落としてきたベッテルだが、「彼らはこれまで素晴らしい仕事をしてきた」と語り、フェラーリチームを擁護した。

8周目、8コーナーでワイドに膨らんだマーカス・エリクソンがコントロールを失い、9コーナーのタイヤウォールに突き刺さった。「残念。でももう次のオースティンでの戦いを見据えているよ」とエリクソン、F3時代に慣れ親しんだ日本の地を後にする。

ポケットマネーを使って鈴鹿で”コソ練”を行ったランス・ストロール、S字を通過していた47周目に不運にも左フロントがパンクしマシンを降りた。だが、この時走行していたのは下から2つ目の15番手、ケビン・マグヌッセンと接触しポジションダウンした1周目で、ストロールの鈴鹿は終わっていた。

51周目、スプーンと130Rの間の区間でブルーフラッグが振られたフェルナンド・アロンソ、後ろから迫るラップリーダーのハミルトンに道を譲らねばならなかったが、アロンソは前走するフェリペ・マッサとのポイントを懸けた10番手争いを演じていた。

ハミルトンを前に行かせたのは翌周のヘアピン、スチュワードは青旗無視の裁定を下し、アロンソにペナルティーポイントを科す決定を下した

マクラーレン・ホンダとして挑んだ最後のF1日本GP、参戦した3回のグランプリ全てで一度もポイントを獲れなかった。ホンダF1を率いる長谷川祐介は、「ファンとチームに心からの感謝を伝えたい」とのコメントを発表した。

表彰台に上がったのはハミルトンとレッドブルの二人、ダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンは満面の笑みでシャンパンファイトに興じた。


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レースの詳細については、2017年F1日本GP決勝結果とダイジェストを参照されたい。

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