鈴鹿サーキットでの2-3フィニッシュを祝うマクラーレンのランド・ノリス、ザク・ブラウンCEO、オスカー・ピアストリ、アンドレア・ステラ代表、2023年9月24日F1日本GP
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マクラーレンを鼓舞したF1日本GPでの「19秒」ノリス、”片翼”アストンの逆転に自信隠さず

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2014年以来、2回目となるダブル表彰台を獲得したからというだけでなく、2023年のF1日本GPはマクラーレンを大いに奮い立たせる週末となったようだ。シーズン残り6戦ながらも、コンストラクターズ選手権4位につけるアストンマーチンを逆転する事は十分可能だと2位フィニッシュのランド・ノリスは自信を隠さない。

過去7レースで4回目の2位表彰台に上がったノリスは「2回か3回、周回遅れにされると思ってたよ!」と述べ、優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)との19.387秒というギャップは予想外だったと明かした。

周回遅れは冗談としても、予選でのコンマ6秒というギャップを踏まえると、単純計算では53周のレースで31.8秒差がつくはずだった。確かにセーフティーカー(SC)とVSCが導入されたため、実質的なレースディスタンスは49周だが、19秒という差はマクラーレンを勇気づけたようだ。

鈴鹿サーキットのガレージ前でランド・ノリスとオスカー・ピアストリの2-3フィニッシュを祝うマクラーレンF1チーム、2023年9月24日F1日本GPCourtesy Of McLaren

鈴鹿サーキットのガレージ前でランド・ノリスとオスカー・ピアストリの2-3フィニッシュを祝うマクラーレンF1チーム、2023年9月24日F1日本GP

「ギャップはもっと大きいと予想してたんだ。チーム全員がそう思ってたはずだけど、実際には遥かに近かった。それに僕はVSCの最中にペレスの後ろで8秒か10秒を失ったから、実際にはもっと近かったはずだ」とノリスは語る。

「マックスがどれだけ本気でプッシュしていたのかは分からない。やろうと思えばもっと速く走れたんだろうけど、19秒差にしがみついた事で、彼はフリーストップを得ることができなかった。なんて素晴らしいんだ」

「これは僕らが前に進めている兆しだと思う」

「鈴鹿は僕らのクルマとの相性がすごく良いサーキットだ。金曜の段階から既にクルマの感触が良かった。すぐにプッシュできたしリズムを掴むことができた。鈴鹿ではこれが鍵の一つだと思うけど、今回はそれができた」

「最高の結果だし、ポイントも大量に取れた。本当に良かったと思う」

鈴鹿サーキットでサイドバイサイドになるマクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリ、2023年9月24日F1日本GP決勝レースCourtesy Of McLaren

鈴鹿サーキットでサイドバイサイドになるマクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリ、2023年9月24日F1日本GP決勝レース

僚友オスカー・ピアストリとの鈴鹿ダブル表彰台によってマクラーレンは、コンストラクターズ選手権4位のアストンマーチンとのポイント差を49点に縮めた。

マクラーレンがノリス、ピアストリの双方で上位を争う一方、アストンマーチンの総得点221点のうちの79%はフェルナンド・アロンソの手によるもので、特に夏明け以降は3戦でノーポイントと、ランス・ストロールは全く貢献できていない。

ノリスは「間違いなく勝てると思う」と述べ、残り6戦でアストンマーチンを逆転する事は十分に可能だと主張する。

「それほど多くのレースが残っているわけじゃないし、アストンがもう少し速さを見せるレースも幾つかあるだろうけど、幾つかのチームを除けば、現時点での僕らのアドバンテージは、こういった順位、ポイントを争うドライバーが2人揃ってるって事だと思う。それが僕らの助けになるはずだ」

「僕らは(チームメイト同士で)互いに助け合うことができるし、互いに利用し合うこともできる。それが他の多くのチームに対する僕らの長所だと思う」

「だから僕らは上昇基調にあるし、進歩しているわけで、今日みたいな日は、まさにその証明だと思う」

「この後、幾つか厳しいレースもあるだろうし、今日みたいに一筋縄じゃいかないかもしれないけど、今シーズンの僕らの進歩は僕の目から見ても信じられないほどだし、トップから18秒、19秒差でフィニッシュできたのが何よりの証拠だと思う」

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2023年F1第17戦日本GP決勝レースではマックス・フェルスタッペンがポール・トゥ・ウインでレッドブルのコンストラクターズ選手権連覇を決め、2位にランド・ノリス、3位にオスカー・ピアストリが続く結果となった。

ロサイル・インターナショナル・サーキットを舞台とする次戦カタールGPは10月6日のフリー走行1で幕を開ける。

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