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来季のF1残留が不透明な状況となっているウィリアムズのフェリペ・マッサは、まだドライバーとして第一線で戦えると思うが、実際に残留するかどうかを決めるのはチームだ、と語り、未だ来シーズンの状況が固まっていない事を明らかにした。
マッサは昨年限りで引退の意向を固めていたものの、ニコ・ロズベルグの電撃引退に伴いチームメイトのバルテリ・ボッタスがメルセデスに移籍、ルーキーのランス・ストロールの起用が決定していたため、ウィリアムズはベテランのマッサの残留を願い出た。申し出を承諾したマッサは契約を一年延長、今シーズンで満了となる。
F1日本GPの公式記者会見に出席したマッサは「来年どうなるかは分からないんだ」と現在の進捗状況を語った。
「来年の事については、すごくリラックスして注目してるよ。来年もやれると思ってるけど、僕が決めることじゃなくて、チームが決めることなんだ。チームは僕に何ができるかって事を100%把握しているよ」
「チームに対してだけでなく、F1全体に多く貢献をしてきたと思ってる。みんなが満足する状況になるならF1に残る事になるだろうね。トップレベルに留まれるよう全力を尽くす用意は出来ているよ」
ウィリアムズは来季のドライバーラインナップを明かしておらず、ストロールのチームメイトとしてロバート・クビサ、ポール・ディ・レスタ、そしてマッサの3名の名が浮上している。テクニカルディレクターのパディー・ロウは「ロバートがとても興味深い選択肢であるのは間違いない」と公言。ハンガリーGPで体調不良のマッサに代わって出走したディ・レスタはストロールと遜色ないパフォーマンスを見せた。
ロウは、来シーズンの決定を急ぐ必要はなく、タイムリミットも設けていないと明らかにしている。他のチームのシート状況がほぼ決定しているため、ウィリアムズが焦ってラインナップを決める必要性は何もない。マッサは、自身の母国であるブラジルGP前には、正式発表できるだろうとの見解を述べた。
来季もウィリアムズに残留すると目されているストロールは、マッサから多くのことを学んでいるとともに、レギュレーションが大きく変わった今年のマシン開発で、主導的な役割を果たしているとコメントしている。
場合によっては、8日の日本グランプリ決勝はマッサ最後の鈴鹿戦となる可能性がある。今年で15回目のF1鈴鹿を迎えるマッサは、フェラーリ在籍時代の2006年に2位表彰台を獲得している。マッサは鈴鹿を「最高のF1サーキット」と高く評価する。
「新しい今年のマシンで鈴鹿を走るのは大変だろうけど、同時に楽しいだろうね。F1の中で最高のサーキットの1つだからね」