2018年のモンツァ・サーキットでポールポジションを獲得したフェラーリのキミ・ライコネンcopyright Ferrari S.p.A.

ライコネンがポール、跳馬が18年ぶりに最前列!ホンダ勢はQ3進出の大金星 / F1イタリアGP《予選》結果とダイジェスト

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2018年F1世界選手権 第14戦イタリアGP公式予選が9月1日土曜にイタリア・モンツァ・サーキットで行われ、母国スクーデリア・フェラーリのキミ・ライコネンが1分19秒119を記録しコースレコードを更新。2017年F1モナコGP以来となるポールポジションを獲得した。

2番手は同じく跳ね馬のセバスチャン・ベッテル。0.161秒差でチームメイトにポールを譲った。フェラーリはお膝元モンツァで18年ぶりにフロントロウを占拠。グランドスタンドに詰めかけたフェラーリの熱狂的ファン=ティフォシは、絶叫で二人の健闘を讃えた。

セカンドロウ3番手にはトップから0.175秒遅れでメルセデスAMGのルイス・ハミルトン。4番手にはチームメイトのバルテリ・ボッタスが同0.537秒遅れで続く結果となった。グリッドでトップ3インタビューを受けるハミルトンに対して、ティフォシはブーイングを浴びせた。

エンジン全開率80%のモンツァは全長5,793mを誇るにもかかわらず、コーナーの数は僅かに11。コースの大部分がエンジン性能が要求される直線区間で構成されており、ラップタイムはパワーユニットの性能に大きく左右される。

パワーで劣るホンダエンジンを積み苦戦が予想されていたトロロッソであったが、ピエール・ガスリーが大金星とも言える今季4度目のQ3進出を果たし、9番グリッドを獲得した。

F1イタリアGP3回目のフリー走行に挑んだトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー
© Getty Images / Red Bull Content Pool

降水確率80%と雨必至の状況の中、開始時刻の現地モンツァの上空には黒い雲が垂れ込め、決勝のスタートグリッドを決する争いは気温20℃、路面28℃のドライコンディションでスタート。公式タイヤサプライヤーのピレリは、超高速のモンツァにスーパーソフト(赤)、ソフト(黄)、ミディアム(白)の3種類のコンパウンドを投入。Q3進出者に追加提供されるコンパウンドはスーパーソフトが指定された。

エントリーした全20台で争われる予選第一ラウンドのQ1は、コースの一部で軽い降雨がありつつもドライでスタート。好調をキープしていたレーシングポイントのセルジオ・ペレスが1000分の1秒差で、ザウバーのシャルル・ルクレールが1000分の2秒差でQ2進出を逃した。

トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーも18番手でQ1ノックアウト。とは言え、ハートレーから10番手を記録したニコ・ヒュルケンベルグまでは僅か0.133秒。僅差が勝敗を分ける形となり、F1としては近年稀に見る大接戦となった。ガスリーは12番手でQ2に進出。マクラーレンのストフェル・バンドーンはまたも20番手最下位に沈んだ。

5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2では、ヒュルケンベルグとリカルドが出走を見送った。リカルドはパワーユニット交換、ヒュルケンベルグはPU交換に加えて前戦ベルギーGPの事故の責任によるグリッド降格が科せられるため、日曜のレースでの最後尾スタートが確定している。

2回目のアタックを開始したフェルナンド・アロンソがターン1で前走のマグヌッセンに並んでしまいターン1で軽く接触。両者共にタイム更新叶わず敗退を喫した。マグヌッセンのQ3進出はほぼ確実を思われていただけに、ガスリーはアロンソに救われる形となった。

このインシデントは予選終了後に審議されたが、レーススチュワードは不問に付した。Q3進出のチャンスを潰されたマグヌッセンは怒りを爆発させ「さっさと引退しやがれ」とアロンソに暴言を吐き捨てた。

両者のアクシデントにチーム首脳陣がヒートアップ。国際映像は、ハースのギュンター・シュタイナー代表とマクラーレンのザク・ブラウン代表がピットレーン上で口論を交わす姿を捉えていた。

トップ10グリッドを決する予選最終ラウンドのQ3では、各陣営がスリップストリーム作戦を敢行。フェラーリ勢はまずはベッテルがライコネンを牽引。メルセデス勢はハミルトンがボッタスを引っ張り、タイム計測を終えてハミルトン、ライコネン、ベッテル、ボッタスの順で続いた。

最終アタックでは、ボッタス、ハミルトン、ベッテル、ライコネンの順でタイム計測を開始。3台のトゥを得て完璧なラップをまとめ上げたライコネンがポールポジションを手にした。インタビューに応じたライコネンは普段と変わらぬ様子で「まだ仕事の半分が終わっただけだよ」とコメント。笑顔ひとつ見せることはなかったが、妻ミントゥはガレージ内で涙を拭った。

上位4台に続き3列目に並んだのは、5番手につけたレッドブルのマックス・フェルスタッペンと6番手のハースのロマン・グロージャン。24歳の誕生日を迎えたルノーのカルロス・サインツは7番手。レーシングポイントのエステバン・オコンが8番手を獲得した。ウィリアムズのランス・ストロールはガスリーに届かず10番手でセッションを終えた。

シーズン14戦目のF1イタリアグランプリ決勝レースは、日本時間9月2日(日)22時10分からモンツァ・サーキットで行われる。

順位とタイム

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1:20.722 1:19.846 1:19.119 21
2 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:20.542 1:19.629 1:19.280 20
3 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:20.810 1:19.798 1:19.294 20
4 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:21.381 1:20.427 1:19.656 18
5 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー 1:21.381 1:20.333 1:20.615 15
6 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:21.887 1:21.239 1:20.936 21
7 55 カルロス・サインツ ルノー 1:21.732 1:21.552 1:21.041 17
8 31 エステバン・オコン フォースインディア・メルセデス 1:21.570 1:21.315 1:21.099 17
9 10 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1:21.834 1:21.667 1:21.350 24
10 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:21.838 1:21.494 1:21.627 14
11 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:21.783 1:21.669 12
12 35 セルゲイ・シロトキン ウィリアムズ・メルセデス 1:21.813 1:21.732 13
13 14 フェルナンド・アロンソ マクラーレン・ルノー 1:21.850 1:22.568 14
14 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:21.801 DNF 12
15 3 ダニエル・リカルド レッドブル・タグホイヤー 1:21.280 3
16 11 セルジオ・ペレス フォースインディア・メルセデス 1:21.888 5
17 16 シャルル・ルクレール ザウバー・フェラーリ 1:21.889 10
18 28 ブレンドン・ハートレー トロロッソ・ホンダ 1:21.934 12
19 9 マーカス・エリクソン ザウバー・フェラーリ 1:22.048 10
20 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ルノー 1:22.085 9

コンディション

天気
晴れ
気温
20℃
路面温度
28℃

レース概要

グランプリ名
イタリアGP
レース種別
予選
レース開始日時
サーキット名
モンツァ・サーキット
サーキット設立
1922年
コース全長
5793m
コーナー数
11
周回数
53周
周回方向
時計回り

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