フェラーリCEOのルイス・カミッレーリ
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フェラーリCEO、ライコネンの去就に言及「キミと私は友人同士、アリバベーネが最終決断を下す」

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今季限りで契約が満了を迎えるキミ・ライコネンの去就に注目が集まる中、フェラーリの聖地モンツァでのグランプリが31日に開幕。お膝元での来季ドライバーラインナップ発表が期待されていたが、フェラーリは当面来シーズン以降のセバスチャン・ベッテルのチームメイトを決定する意志がないようだ。

亡きセルジオ・マルキオンネ氏に代わって新しくフェラーリのCEOに就任したルイス・カミッレーリは、まだドライバーラインナップが決定していない事を明かした上で、決定の最終期限を設けてはおらず、早期発表の可能性が低いことを示唆差した。

「我々はまだ決定していないし、デッドラインも設けてはいない。決定次第お知らせするつもりだ」

故マルキオンネは、ライコネンとの契約を更新せず、育成傘下のシャルル・ルクレールの昇格を目指していたとされるが、マルキオンネは今年7月、手術に伴う合併症で帰らぬ人となった。

これに伴いライコネンの続投説が浮上。ベルギーGPを週末に控えた8月下旬、イタリアメディアが相次いで最大2020年までのライコネン契約更新の可能性を報じた。現時点ではルクレールはフェラーリの息がかかったハースへの移籍が濃厚と見られており、1年あるいは2年の下積みを経てフェラーリに合流するものと考えられている。

以前、フェラーリのスポンサーであるフィリップ・モリス・インターナショナルの会長を務めていたカッミレーリは、ライコネンとは親しい友人関係にあると述べた上で、ラインナップを最終決定するのはチーム代表のマウリツィオ・アリバベーネの仕事だと強調した。

「キミの事はよく知ってるよ。彼とは長いこと親しい間柄なんだ。決定を下すのはチームだ。チーム代表のマウリツィオと話し合うつもりだが、彼が最終的な決断を下す事になる」

フェラーリは昨年の8月、すなわちF1イタリアGP開催前にベッテルとライコネンの契約更新を発表。その前年の2016年もその前の2015年も9月前に契約発表が行われており、このタイミングでの決定先送りの背景が気になるところだ。

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