2023年F1第15戦イタリアGP金曜2回目のフリー走行が現地9月1日に行われ、カルロス・サインツ（フェラーリ）が29歳の誕生日を1分21秒355のトップタイムで締め括った。角田裕毅（アルファタウリ）は14番手という結果だった。

モンツァ・サーキットは晴天に恵まれ、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温26℃、路面35℃と、FP1と似通ったドライコンディションでスタート。セッション冒頭と最終盤に2度に渡って赤旗が振られる展開となり、異なる3チームが並んだトップ3は0.185秒差と接近した。

イベント初日はランス・ストロールが望んだものとはならなかった。フェリペ・ドルゴビッチにステアリングを譲ったFP1を経て、FP2で今週末初めてコースインしたものの、2ラップ目のアスカリ・シケインでパワーを失いストップした。アストンマーチンのマイク・クラック代表は「最初の計測ラップで燃料システムに問題が発生した」と説明した。

チームメイトのフェルナンド・アロンソはアレックス・アルボン（ウィリアムズ）に続く8番手でクルマを降りた。アルボンはトップ15の中で唯一、ミディアムタイヤでベストラップを記録した。

残り10分を切ったところでは、チームメイトのトウを得て3番手を刻んだセルジオ・ペレス（レッドブル）がロングラン中の最終パラボリカでアウトに膨らみ、グラベルを乗り越えリアからバリアに衝突。衝撃は大きなものではなかったが、グラベルから抜け出せなくなったため2回目のレッドフラッグが振られた。

残り4分でセッションが再開される前、ピットレーンにはコースインを待つクルマの大行列が発生した。

FP1で最速を刻んだマックス・フェルスタッペン（レッドブル）は予選シムのミドルセクターでグリッドの半数近いクルマのトラフィックに見舞われ5番手に留まった。もう一度アタックしたいと懇願するも、レースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼは許可しなかった。

マクラーレンのアンドレア・ステラ代表はローダウンフォースのモンツァでの表彰台争いの可能性を軽視していたが、ランド・ノリスはサインツに僅か0.019秒差の2番手、オスカー・ピアストリは4番手でフェルスタッペンに先行した。

ジョージ・ラッセル（メルセデス）はニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンのハース勢を抑えて9番手を刻んだが、ルイス・ハミルトンはソフトでの計測を行わず17番手に留まった。装着していたチームメイトより重めのリアウィングを変更するよう求める場面があったが、走行計画が台無しになるとして却下された。

リアム・ローソンはチームメイトの角田裕毅から0.471秒遅れの18番手を刻み、周冠宇（アルファロメオ）を19番手に退けた。

3回目のフリー走行は、日本時間9月2日(土)19時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第15戦イタリアGPフリー走行2（FP2）リザルト

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