カルロス・サインツ（フェラーリ）が2023年F1第15戦イタリアGP予選を前に再びタイムシートのトップに立った。レッドブルの1台はパワーユニットのトラブルに見舞われ、角田裕毅を含むアルファタウリ勢は揃ってトップ13に並んだ。

週末最後のプラクティス、FP3は気温26℃、路面36℃のドライコンディションでスタート。サインツは1分20秒912の自己ベストを刻み、トロ・ロッソ時代の僚友マックス・フェルスタッペン（レッドブル）に1000分の86秒差をつけた。

ただし終盤のターン1で後続のオスカー・ピアストリ（マクラーレン）の存在に気づかず軽く接触。走行を妨害したとして黒白旗が振られた。ペナルティなしに済んだのは幸運だった。

レズモで後続のランド・ノリス（マクラーレン）を妨害したとして周冠宇（アルファロメオ）も黒白旗を受けた。あわやクラッシュのノリスは「なんでみんな、こんなにも馬鹿なんだ。どうしてミラーを見てないんだ」と無線を通して不満を訴えた。モンツァ・サーキットでは例年、トラフィックが問題となる。

3番手にはルイス・ハミルトン（メルセデス）が続いたが、トップ2との差はコンマ5秒以上も離れた。レースエンジニアのピーター・ボニントンからギャップを伝えられると、当惑した様子を見せた。

シャルル・ルクレール（フェラーリ）は第1セクターでベストを刻んだもののミドルセクターで失敗してラップを中断。4番手に留まった。

アルファロメオ勢が最多29周を重ねた一方、英「Sky Sports」によるとセルジオ・ペレスはパワーユニットのオイル漏れに見舞われた。この影響で16周しか走る事ができず、予選シムは中止され10番手でセッションを終えた。

適切なダウンフォース・レベルを見出したか。アルファタウリ勢はリアム・ローソンが12番手、角田裕毅が13番手に並んだ。1000分の1秒差だった。

全3ラウンド、計1時間が予定されるF1イタリアGPの公式予選は、日本時間9月2日(土)23時からモンツァ・サーキットにて行われる。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第15戦イタリアGPフリー走行3（FP3）リザルト

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