レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表とメルセデスAMGのトト・ウォルフ代表、2019年F1メキシコGP公式記者会見にて
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レッドブル代表Q&A:2021年以降のホンダとの計画、アルボンへの評価と再契約、メキシコ3連覇の見通し

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アストンマーチン・レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表が、10月25日にエルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われた木曜記者会見に出席。F1メキシコGPの1回目のフリー走行を終えて、メディアからの質疑に答えた。そのやり取りを、以下に紹介する。

メキシコGPの見通し

Q:クリスチャン、今週末の自信は? フェルスタッペンは過去2年、メキシコで優勝しています。

シーズンを切り分けて見なければならないと思う。現時点では、フェラーリは一発の速さで圧倒的なベンチマークだと言える。メキシコでは他のマシンに追随して走るのが難しいため、予選順位が非常に重要となるグランプリだ。

それに、今年のメルセデスはどのようなタイプのサーキットであっても驚異的に速い。今回のメキシコは、これまで以上に大きな挑戦になると思う。更に今回は、土曜日と日曜日の天気が不安定だ。

1回目のフリー走行の結果を見ると、マシンの相対的な競争力はかなり接近しているように見える。今週末はファンタスティックなバトルが見られると思う。

アレックス・アルボンへの評価と契約

Q:アルボンは過去5戦において、48-31でフェルスタッペンを破っています。彼のレースパフォーマンスは非常に強く、徐々に予選一発の速さも改善させ始めています。

彼は本当に素晴らしい仕事をしていると思う。F1デビューイヤーである事を思えば尚更だ。マックスという信じられないほど厳しい相手をチームメイトに、上手くやっていると思う。そもそも彼は、テストでの走行などの恩恵を得ずにF1に来たドライバーだ。上手く適応していると思う。

彼のフィードバックを聞けば、彼がこのクルマを深く理解している事が分かるし、初めて訪れるサーキットにおいても自信を深めている。彼の週末に対する取り組み方や、勤勉さ、そしてパフォーマンスは、チーム全体に感銘を与えている。

Q:2020年の再契約については?

検討するには早すぎる。我々はレッドブルとして、2つのチームを所有するという特権的立場にあり、本年末まで、マックスのチームメイトに関する如何なる決定も下すつもりはない。彼ら全員は(トロロッソではなく)レッドブルとの直接契約であり、来年に備えてあらゆる評価を確実に行うために、時間をかけるつもりだ。

2021年以降のホンダF1との見通し

Q:ホンダとの長期的な将来計画は?

現時点では、誰もが非常に似通った状況に置かれていると思う。今はまだ、コンコルド協定の詳細が確定しておらず、舞台裏で多くの議論が行われている。それ故、2020年シーズン後のF1にコミットしているチームは一つもない。

このような状況であるため、ホンダは将来のテクニカルレギュレーション、スポーティングレギュレーションを注視しながら、新たなコンコルド協定に対する各チームのコミットメント状況を賢明にも見守っているのだと思う。その意味で、概ねどのチームも比較的似た立場にいると思う。

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