FP2でクラッシュを喫し、歩いてパドックに戻るレッドブル・ホンダのアレックス・アルボンの後ろ姿、2019年F1メキシコGPにて
Courtesy Of Red Bull Content Pool

アレックス・アルボン、縁石に足元をすくわれクラッシュ「馬鹿げたミス」F1メキシコGP《初日》

  • Published:

レッドブル・ホンダのアレックス・アルボンは、10月26日(金)に行われたF1第18戦メキシコGP初日2回目のプラクティスでクラッシュを喫し、走行わずか5周の20番手最下位に終わった。セッションを振り返ったアルボンは「馬鹿げたミスだった」と語り、自身の過失を認めた。

今回がエルマノス・ロドリゲス初走行のアルボンは、最初のセッションでチームメイトに続く4番手タイムを記録。順調なスタートを切ったかに思われたが、午後のプラクティスでは、ターン7へと向かう際に、イン側を低速走行していたバルテリ・ボッタスを交わすため、通常よりアウト側からコーナーにアプローチ。その結果、縁石に乗ったリアが滑る格好となり、右フロントからアウト側のタイヤバリアに激突した。

ミスの代償は高く、アルボンはセッションの大部分を失った。チームは、マックス・フェルスタッペンの1台のみで、タイヤ・空力の評価とショート及びロングランをこなす必要に迫られた。クリスチャン・ホーナー代表はクラッシュについて「彼自身にとっても痛手。初めて走るコースの場合、できる限り走り込む事が重要だからだ」と肩を落とした。

あのクラッシュは馬鹿げたミスだった

アレックス・アルボンFP2: 20位, FP1: 4位

このサーキットを走るのは今回が初めてだけど、楽しいコースだね。スタジアムセクションも最高だし良いトラックだと思うけど、今日は僕にとって最高の一日とはいかなかった。FP1は問題なくOKだった。乗り込んだ直後からクルマの感触は良かったし、マシンバランスにも満足出来ていたんだけど、FP2での走行中に少し縁石に乗りすぎてしまい、リアのコントロールを失ってしまった。

今のF1マシンは、一旦スナップすると、もうどうにもできないんだ。馬鹿げたミスのせいで、その代償を支払うことになってしまった。走行時間をかなり失ってしまったから、明日、その分の埋め合わせをしなきゃならない。これからそのための準備を進めるつもりだ。

マックスは、僕らのクルマがロングランで速い事を示してくれた。予選ではフェラーリがかなり手強いだろうね。僕らは、予選に向けてマシンを微調整するに留めるつもりだ。FP3の目標は、自信とリズムを取り戻す事だけど、雨によってコンディションが変化すれば、それはそれで面白くなるかもしれないね。


初日をトップで締め括ったのはセバスチャン・ベッテル(Ferrari)。2番手マックス・フェルスタッペン(Red Bull)を0.115秒差で退けた。3番手には0.465秒遅れでシャルル・ルクレール(Ferrari)が続いた。

2019年F1メキシコグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間10月26日(土)24時から25時まで、公式予選は同27時から1時間に渡ってエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催される。

F1メキシコGP特集