レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨が駆る30号車、2020年インディ500プラクティス3日目
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佐藤琢磨、インディ500予選を前に8番手と好調キープ…ポールもあり得る?「3人でファストナインを目指す!」

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レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨(30号車 パナソニック/ピープルレディ・ホンダ)は、8月14日(金)に行われたインディ500の3回目のプラクティスで231.88 mph(時速373.141 km)を記録して8番手につけた。

ターボチャージャーの追加ブーストにより、エンジン出力が約50~75馬力増加した”ファストフライデー”。佐藤琢磨は安定的なペースを刻んで一貫性を示した。チームメイトのスペンサー・ピゴットは5番手、グレアム・レイホールも14番手と、RLLの3台は予選ファストナイン進出をターゲットに据える。

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨、2020年インディ500プラクティス3日目
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「今日のファストフライデーは本当にエキサイティングでした」と佐藤琢磨。

「ブーストが追加された事でスピードがかなり上がり、アベレージで230マイルに達していました。エアロスクリーン導入の影響で、昨年と比べて明らかにダウンフォースを失っていますが、損失分以上に僕らは速さを増していますので本当に楽しい一日になりました」

「個人的にもチーム的にも一歩先に進めたと思います。まだまだではありますので明日の予選は少し不安もありますが、今夜の作業で更に多くのスピードを引き出して、3人揃ってトップナインを目指したいと思います。幸運を祈りましょう。今日は本当に充実した一日でした」

この日は、トップに立ったマルコ・アンドレッティからザック・ビーチまでの上位15台の内の13台をホンダエンジン勢が占め、シボレー勢を圧倒した。グレアム・レイホールは「ホンダが素晴らしい仕事をしてくれた。今日のホンダ勢は本当に強そうだった」「僕らには更に前進できるチャンスがある」と語った。

スペンサー・ピゴットも手応えを得ているようで「トウなしでも9位以内だったと思うし、全体的に充実した一日だった。予選出走順抽選で7走目だったから、その点も良かった。早ければ早いだけ良いからね。明日の予選が楽しみだ」と語った。

イベント4日目となる8月15日(土)は、予選セッションが現地午前11時~午後4時50分まで行われる。上位9台は翌16日(日)午後1時15分~2時15分に行われる「ファストナイン・シュートアウト」に進出し、ポールポジションを懸けて争う事になる。

スペンサー・ピゴットが指摘するように予選出走順はキーポイントとなり得る。より涼しい気温とトラック温度が予想される早い段階での挑戦が有利と見られている。佐藤琢磨は金曜夜に行われた抽選で2走目を獲得。チームメイトのグレアム・レイホールに続いてアテンプトを行う。

2020年のインディ500は、BSスカパー!が8月15日(土)28時~31時に予選1日目を、8月16日(日)26時~29時に予選2日目を生中継し、GAORA SPORTSが8月23日(日)26時から決勝レースを生中継する。視聴には「スカパー!」の他、ケーブルテレビの「J:COM」や光回線を使った「ひかりTV」「auひかり」との契約が必要となる。

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