2020年第104回インディアナポリス500マイルレースの3日目のセッションが、米国インディアナ州現地8月14日(金)にインディアナポリス・モーター・スピードウェイ（IMS）で行われ、マルコ・アンドレッティ（アンドレッティ・ハータ・オートスポーツ）が233.491mph（38秒5454）を記録してトップに立った。

マルコ・アンドレッティは自身のベストラップのスピードトラップで、アリー・ルイエンダイクが1996年5月10日に記録したインディ500史上最速のプラクティスラップ239.260mphを超える239.795mphのトップスピードを叩き出した。

© Indycar、マルコ・アンドレッティ

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は8番手と好調を維持。マクラーレンSPのフェルナンド・アロンソは、前日にターン4でセーファーバリアに激突してマシンを破損。深夜作業の特別許可を得て修復作業に取り組んだチームの努力の甲斐あってコースに帰ってきたが、25番手と沈んだ。

ターボチャージャーの追加ブーストにより、エンジン出力が約50～75馬力増加したファストフライデー。この日は23名のドライバーが時速230マイルの大台に載せた。ザック・ビーチまでの上位15台の内、ホンダエンジン勢は実に13台。シボレー勢を圧倒した。

中でもアンドレッティ・オートスポーツ勢が好調で、6台全てがトップ15に食い込んだ。トップのマルコ・アンドレッティに続き、4番手にライアン・ハンター=レイ、7番手にジェームズ・ヒンチクリフ、9番手にアレキサンダー・ロッシ、13番手にコルトン・ハータ、そして15番手にザック・ビーチが並ぶ。

© Indycar、マクラーレンSPのフェルナンド・アロンソ

イベント4日目となる8月15日(土)は、予選の初日セッションが現地午前11時～午後4時50分まで行われる。上位9台は翌16日(日)午後1時15分～2時15分に行われる「ファストナインシュートアウト」の出場権を獲得。ポールポジションを懸けて争う事になる。

佐藤琢磨は金曜夜に行われた予選出走順の抽選で2番手を獲得。チームメイトのグレアム・レイホールに続いてアテンプトを行う。3台目のマシンを駆るスペンサー・ピゴットも7番手と、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング勢は、好タイムが期待できる、より涼しい気温とトラック温度が予想される早い段階での挑戦となる。

2020年のインディ500は、BSスカパー！が8月15日(土)28時～31時に予選1日目を、8月16日(日)26時～29時に予選2日目を生中継し、GAORA SPORTSが8月23日(日)26時から決勝レースを生中継する。視聴には「スカパー！」の他、ケーブルテレビの「J:COM」や光回線を使った「ひかりTV」「auひかり」との契約が必要となる。

スカパー！

2020年インディ500 プラクティス3結果