2020年第104回インディアナポリス500マイルレースの2日目のセッションが、米国インディアナ州現地8月13日(木)にインディアナポリス・モーター・スピードウェイ（IMS）で6時間に渡って行われ、チップ・ガナッシのスコット・ディクソンが最速を刻み、佐藤琢磨（レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング）が0.0722秒落ちの2番手に続いた。

今季開幕3連勝と好調のディクソンは、初日に全体の3番手となる224.047mphを記録。2日目のプラクティスでは、トウの恩恵を受けて226.102mph（39秒8050、時速363.876km）を記録しトップに立った。トウなしの最速はジャック・ハーベイ（メイヤーシャンク）。ソロラップで222.124mphを記録した。

2番手琢磨「凄く充実」レースペースに手応え

スコット・ディクソンとダリオ・フランキッティ

「今日はいくつかマイナーチェンジを施して、異なるバランスを検討してみたんだ」とディクソン。

「マシンのフィーリングにも焦点を当てている。昨日のセッションでチームメイト（マーカス・エリクソン）が気に入っていたセットアップがあったから、それを試してみたんだ。今日はこういった感じで繰り返し変更を行い、可能な限りトラフィックの中で周回を重ねる事で、レース用のセットアップに関する作業に取り組んだ」

佐藤琢磨

2日目にして、この日は早くも最初のアクシデントが発生した。走行終了50分前の現地午後4時40分に、フェルナンド・アロンソ（マクラーレンSP）がターン4で左前輪をコンクリートエプロンに載せてしまい、車体右側からアウト側のセーフティーバリアに衝突。幸いにもアロンソ本人は無事であったがマシンは損傷し、8番手でこの日のセッションを終えた。

「マシン、マシンのグリップが原因だった」とアロンソ。アロンソは昨年のプラクティスでもクラッシュを喫している。「ウォールが迫ってきてね。残念ながらそういう事だ。今日も起きてしまった。願わくば、（決勝当日の）23日の代わりに今日起こったのだと思いたいね」

「ここでは周回を重ねる毎に学んでいくものだし、僕らも今日の出来事から学んだ。明日また頑張るよ。明日は全てがうまくいくと信じてる。これ以上の問題が起こらないことを願うよ」

大きく破損したフェルナンド・アロンソの66号車

シボレーエンジン勢の最上位は4番手のコーナー・デイリー（エド・カーペンター）。3番手にマルコ・アンドレッティ（アンドレッティ・オートスポーツ）、5番手にアレックス・パロウ（デイル・コインwithチーム・ゴウ）、6番手にコルトン・ハータ（アンドレッティ・ハーディング）が並んだ事で、ホンダエンジン勢がトップ6の内の5台を占めた。

ベン・ハンリー（ドラゴンスピードUSA）はこの日、リフレッシャーテストの第一段階を終えた。14日(金)のプラクティスで最終フェーズをこなしてテスト通過を目指す事になる。

3日目となる8月14日(金)のプラクティス3=”ファストフライデー”では、土日に行われる予選に向けてターボチャージャーのブーストが引き上げられ、約50馬力の追加パワーの使用が可能となる。セッションは現地午前11時から午後5時30分まで行われる。

2020年のインディ500は、BSスカパー！が8月15日(土)28時～31時に予選1日目を、8月16日(日)26時～29時に予選2日目を生中継し、GAORA SPORTSが8月23日(日)26時から決勝レースを生中継する。視聴には「スカパー！」の他、ケーブルテレビの「J:COM」や光回線を使った「ひかりTV」「auひかり」との契約が必要となる。

スカパー！

2020年インディ500 プラクティス2結果